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2019年4月

2019年4月23日 (火)

竜巻への注意

気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋

 2012年5月6日、茨城県で竜巻が発生し、大きな被害が出ました。国内で観測された竜巻の中では最強クラスといえる竜巻でした。
 竜巻は夏に多いですが、年中発生します。5月になると日差しが強く、気温が高くなる日もあります。上空に寒気が入っているときに地面付近で気温が上がると、温度差により積乱雲が発達します。発達した積乱雲の下では、大雨、ひょう、落雷、竜巻などの激しい突風が発生することがあります。
 雷注意報が出ているときは、竜巻などの突風も発生する可能性があるといえます。竜巻が起こりやすい条件がさらにそろうと、竜巻注意情報が発表されます。この情報の発表から1時間くらいは注意が必要です。特にヒヤっとした風が吹いたり、真っ黒な雲が近づいてきたりしたら、積乱雲が近づいているサインです。すぐに頑丈な建物の中に入るようにしてください。

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予防したい日焼け

健康科学アドバイザー●福田千晶

 春の晴れた日は気持ち良いけれど、紫外線がたっぷり降り注ぎ、その害が気になります。紫外線の浴び過ぎは、肌にしわや染みを作り、場合によっては皮膚がんの誘因にもなりかねません。ですから、屋外での農作業やレジャーのときには肌をしっかり防御したいものです。
 長袖と長ズボン、つばの大きな帽子をかぶりましょう。帽子は、野球帽のような前面だけでなく、麦わら帽子のような後ろ側にもつばが必要です。皮膚が薄くしわになりやすい首は、手拭いやスカーフで覆うことが望まれます。もちろん手袋も欲しいです。
 日焼け止めクリームは、小まめに塗り直すのが良いので、外出時には携帯しましょう。顔だけでなく、首や耳、耳の周囲も忘れずにやや多めに塗ると安心です。手の甲も染みができたり、加齢的な変化が表れやすいので、手袋ができないときは、日焼け止めクリームが必要です。
 ただし、日焼け止めクリームは、肌の刺激になり肌荒れなどを起こす人もいます。専用のクレンジングクリームなどできれいに落としてから、せっけんを使い洗い流しましょう。面倒に感じられるかもしれませんが、毎日の積み重ねで美肌を維持できる人、そうではない人の差ができるのです。サングラスは皮膚が薄い目の周囲の肌を守る役割もあります。UVカット機能の付いたサングラスは、目を紫外線から保護してくれます。目も長年にわたり紫外線を浴び続けると、白内障など目の病気の原因になります。
 おしゃれも健康保持も兼ねて、サングラスは上手に使いたいアイテムです。黒過ぎるサングラスは光りが入りにくいため、かえって瞳孔が開き目の中に入る紫外線が増えてしまうのは意外なことです。薄めの色でUVカット付きのサングラスがお薦めです。母の日や父の日のプレゼントに、サングラスを選ぶのも良いのではないでしょうか?

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朝の目覚めの手足体操

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 目覚めが悪く布団の中でゴロゴロしてしまい、起き上がるまでに時間がかかる方もいるのではないでしょうか。今回は、目覚めてすぐ、布団の中で横たわったままの状態で行う体操をご紹介します。
 目覚めたばかりは頭がボーッとして血液の流れも滞っています。いきなり起き上がるのではなく、手と足の指先を握ったり開いたりと動かして体を徐々に目覚めさせていきます。
 今回の体操の動作を繰り返しているうちに、血液の巡りが良くなり、体温も温まってきます。体が動かせるようになり、起き上がるきっかけがつかめるでしょう。日の出もどんどん早くなるこの時期、すがすがしく目覚めて、朝から爽快に動けるといいですね。


布団の中で手足グーパー

ステップ1

(1)布団の中であおむけに深呼吸をしながら体を伸ばします。

(2)そのままの姿勢で、両手と両足を同時にグーにします。手の親指は内側に握り込み、足の甲を伸ばして指を丸めます。手の向きは上でも下でもどちらでもOK。

(3)両手と両足を同時にパーにします。この体操を最初はゆっくりで構わないので10回ほど繰り返します。

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ステップ2

(4)目が覚めてきたら少しずつ力を入れます。5秒に1回グーパーするペースで、さらに10回ほど続けてみましょう。
(5)徐々に体が動くようになってきたら、両手を頭の上に万歳するように伸ばし、同じ動作を繰り返します。

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グーとパー手の形

親指を中に入れる

指を大きく開く

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グーとパー足の形

強く折り曲げる

指を大きく開く