草生える季節
気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋
2月は「如月(きさらぎ)」ともいいます。「小草生月(おぐさおいづき)」や「草木張月(くさきはりづき)」という別名もあります。
2月になると暖かい日が出てきます。「光の春」という言葉もあるように、日差しは確かに明るさ・強さを増してきます。小草生月や草木張月という言葉が表すように、日差しの強さ、気温の上昇により、小さな草があちこちで芽吹きます。茶色一色だった風景に少しずつ緑が加わります。小さな生命の力強さを感じ、生き生きとした気分を味わえる季節です。草生える季節から次第に山笑う季節となっていきます。
暖かい日があってもまだ寒さが残ります。如月は「衣更着」とも書きます。寒さが戻り、衣服をさらに着ることがあるためです。気温の変化が大きく体調を崩しやすいです。風邪をひかないように気を付けましょう。