肩呼吸で指先までリラックス
健康生活研究所所長●堤 喜久雄
少しずつ暖かさが増してきます。寒さで凝り固まった体を温めていく運動をご紹介しましょう。
手の親指には、呼吸器系と密接な関係がある経絡(東洋医学でいう気の通り道)が通っています。この経絡は気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。親指を意識して握り方を変えながら深く呼吸をすることで、全身へエネルギーが流れ、首や肩、腕の疲れを和らげていきます。
5~6秒かけて鼻から息を吸い、同じく5~6秒かけて口から吐きます。30秒ほどこの運動を繰り返します。
親指の位置を変えて刺激を入れる
(1)手を握り(親指は手の中で握る)、息を鼻から吸いながら両肩を上げていき、疲れている首や背中にも力を込めます。
(2)息を口からゆっくり吐きながら両手、首、肩の力を抜いていきます。このとき、姿勢を真っすぐに保ちます。
(3)次に、親指は手の外で握り、(1)と同じように息を鼻から吸いながら両肩を上げていき、疲れている首や背中にも力を込めます。
(4)(2)と同じ動きをします。(1)から(4)を数回繰り返します。