指の間の刺激で巡りアップ
健康生活研究所所長●堤 喜久雄
寒さもピークのこの時期、手指や足先は末端の巡りが滞りがち。気付くと冷たくなっていませんか。今回は、指先や手の冷えに効くつぼを生かした体操をご紹介しましょう。
つぼの名前は八邪(はちじゃ)。手足の指の付け根に合計八つずつあることから名付けられました。東洋医学では八邪に刺激を与えることで、代謝や血の流れ、気の巡りが良くなるといわれています。一つずつ押すのは大変なので、たたいたり握ったり、こすったりして刺激を与えますが、今回は握る体操を行います。
左右の動きを交互に変えることで脳の運動も同時に行います。いつでもどこでも手軽にできるので、朝晩の歯磨きタイムなど鏡の前で姿勢を確認しながら行うと、さらに効果的でしょう。
手を握ってつぼと脳を刺激
(1)両肩の位置で両手の指先を伸ばします。
(2)左手の親指が手前に来るように左右から両手を握ります。
(3)指先を伸ばして元の両肩の位置に戻します。
(4)右手の親指が手前に来るように両手を握ります。以上の動作を繰り返します。
ポイント
正しい姿勢で行うとさらに効果もアップ。両手を広げる際は、肩甲骨を意識してみましょう。