指先ストレッチ&爪先上げで 脳活性化と転倒予防
健康生活研究所所長●堤 喜久雄
指には脳につながる多くの神経が集まっているため「第二の脳」といわれます。指を動かすことで脳に信号が送られ、この信号が脳の中枢神経を刺激し、思考力や言語力などを鍛えます。
指先には全身の健康に密接な関係があるつぼも集中しています。離れた指先を合わせる動きは集中力と平衡感覚を鍛えることができ、さまざまな効果が期待できる健康体操といえます。
今回の体操では爪先も上げることで、すねの筋肉も鍛えられます。年を重ねると敷居や小さな段差につまずきやすくなります。転倒を防ぐ一助にもなりますので、ぜひ楽しみながら覚えてくださいね。
指先に集中!
(1)背筋を伸ばしていすに座り、足の裏を床にしっかり着けます。膝の間はこぶし一つ分隙間を空けます。腕を曲げ、肩の高さで視界に入らない位置まで外に広げて軽く握ります。
(2)人さし指だけを伸ばし、できるだけ指を見ないようにしながら左右から指先を近づけます。指先に集中して指の腹同士をできるだけ正確に合わせて軽く押して、人さし指の内側のストレッチを行います。同時に、足の爪先を上げます。
(3)(1)の姿勢に戻り、(1)(2)を10回繰り返します。10回のうち4回以上、指先がピタッと合えば合格です。
【応用】
人さし指での体操に慣れたら、小指でもやってみましょう。