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2016年2月24日 (水)

3月28日は「ミツバの日」~ベジフル歳時記

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 「み(3)つ(2)ば(8)」の語呂合わせから「ミツバの日」です。ミツバは日本原産のセリ科に属し、別名「ミツバゼリ」ともいわれる和風のハーブ。早春を告げる爽やかな香りと風味が特徴の香味野菜の一つです。ハウス内での水耕栽培が主流となった現在では通年店頭に並びますが、山などに自生する天然物は春が旬。この時期ならではの強い香りと風味は季節限定のごちそうです。特有の香りはクリプトテーネン、ミツバエンといわれる成分によるもの。食欲増進や消化を促す働きがあり、神経を安定させ、イライラを解消する効果が期待できます。
 薬味や彩りとしての役割が目立ちますが、実は高い栄養価を誇る健康野菜であることも魅力。カロテン、ビタミンB群・Cなどのビタミン類の他、カリウムなどのミネラル類もバランス良く含まれるため、特に環境や気候の変化で体調不良を感じやすい春先には、たっぷりと食べてほしい食材です。
 生のまま刻んで他の野菜とサラダに、魚介類などと合わせてかき揚げに、ラーメンや焼きそばなどの麺類に山盛りに載せて楽しむのもお勧め。ピューレ状にすると肉料理やパスタのソースとしても活用できます。香味野菜は少量ずつ使うことが多いのですが、一度にたくさん使うことでその個性をより生かすことができ、薄味でも満足感ある味わいに。鮮度の良いうちに無駄なく使い切れるのもうれしいですね。
 栽培の種類により糸ミツバ(青ミツバ)、切りミツバ(白ミツバ)、根ミツバに大きく分類されますが、お好みで使い分けるとよいでしょう。関西で主流の糸ミツバは茎まで日に当てて緑化したもの、関東で好まれる切りミツバは遮光して軟化栽培されたもの、根ミツバは土寄せをして軟化栽培されたもので根付きのまま出荷されます。根ミツバは根も食べられるので、鍋や炒め物に入れるなど捨てずに活用を。野性的な香りとシャキシャキとした食感は何ともぜいたくな味わいです。

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