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2016年10月31日 (月)

雪を迎える季節

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 雪国ではそろそろ雪の季節を迎えます。雪を迎える時期の目安としている現象がいくつかあります。
 小春日和の抜けるような青空の下、銀色にキラキラと光って流れてくる物が見えることがあります。山形県の米沢地方でよく見られる現象です。体長数mmの小さなクモの多くが、上昇気流に乗って、空中に糸を流しながら漂う現象です。この現象が見られた日の後には、雪が降ることから「雪迎え」と呼ばれています。小春日和の日差しで地面が暖かくなると、弱い上昇気流が発生します。このクモは熱に弱いため、この上昇気流に乗って、地面から上空へ飛び立つようです。
 北海道では、雪虫と呼ばれるアブラムシの仲間が、大量に飛ぶとそろそろ初雪が降るといわれます。
 昔から雪国では、虫たちの天気予報で雪の季節を迎える準備をしています。

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