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2016年11月30日 (水)

大根役者と言わないで

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 ダイコンが旬を迎える季節です。ダイコンといえば、野菜の代表選手の一つでもあります。冬の間の重要な栄養源にもなります。
 冬の天気といえば、太平洋側では空気が乾燥した晴れの日が多くなります。この天気をもたらすのが、等圧線が縦に並ぶ、冬型の気圧配置です。シベリアの寒気が冷たい高気圧を作り、大陸に停滞します。この高気圧から冷たい風が吹き出すため、日本列島は寒くなります。日本海側は、日本海から湿った空気が供給され雪が降りますが、太平洋側には雪を降らせた後の乾いた寒風が吹き、晴れる日が多くなります。
 この乾いた寒風にさらされ、冬の日差しに当てられ、乾燥させて作るのが干し大根です。この干し大根で作ったたくあんを常備しておくと便利でおいしいですよね。冬のダイコンは「大根役者」ではなく、立派な千両役者です。


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