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2018年11月27日 (火)

手のひらたたきで転倒防止

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 何もない場所で転んだ経験はありませんか。実はこれ、加齢変化の第一歩。お年寄りの転倒はその後の生活に大きな影響を与えることがあり、予防がとても重要です。
 転倒しやすくなる原因の一つに、加齢による神経と筋肉の連携障害が挙げられます。今回ご紹介する手指体操は、神経系に働き掛けて、とっさの危険防止に役立てようというものです。
 どちらの手がグーかパーか、どちらの手でたたくか、何回たたくかを瞬間的に使い分ける運動能力を身に付けていきます。転びそうになった瞬間、反射的に何かをつかんだり、手のひらを開いて地面に突いたりすることで身を守ります。
 パーは指先まで伸ばします。秒針程度の速さで始め、慣れてきたら少しずつ速くしてみましょう。日ごろから瞬発力を鍛え、先手を打っておくと良いですね。


ステップ1

(1)右手はこぶしを握り、左手は開きます。右手のこぶしで左手のひらをたたきます。

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(2)次は、右手は開き、左手はこぶしを握ります。左手のこぶしで右手のひらをたたきます。(1)(2)の動きを20秒ほど繰り返します。

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ステップ2

(3)右手は開き、左手はこぶしを握ります。右手のひらで左手のこぶしをたたきます。

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(4)右手はこぶしを握り、左手は開きます。左手のひらで右手のこぶしをたたきます。(3)(4)の動きを20秒ほど繰り返します。

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慣れてきたら(1)から(4)までを1セットとして繰り返し行います。