座って全身運動その1 手足20本の体操
健康生活研究所所長●堤 喜久雄
いよいよ農作業が本格的に始まります。とはいえ春先は寒い日と暖かい日が交互に訪れ、体調を崩しやすい季節でもあります。今回ご紹介する体操は、座ったままで行えるグーとパーだけを使ったシンプルなもの。手足同時に動かすことがポイントです。
夜、手先や足先が冷たくて寝付けないとき、あるいは朝起き抜けに体が動かないときなどに行うのがお勧めです。運動量は少なくても、血行促進に効果があります。脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立ちます。
慣れてきたら右半身と左半身の使い分けをするなど応用してみましょう。スピードを変えたり、「グー、パー」と声に出したり、立ってやってみたりと自由自在にアレンジが可能です。シンプルな動きだからこそ、飽きずに続けられる体操でもあります。
ステップ1 手足同時にグーパー
(1)椅子に座り、両手と両足同時にグーにします。手の親指は内側に握り込み、足は床から爪先を上げて指を丸めます。
(2)両手と両足を同時にパーにします。このとき、爪先は床に着け、指をリラックスさせます。このグーパー体操を1分間、秒針の速さで交互に繰り返します。
ステップ2 右半身と左半身で交互にグーパー。
(3)右手と右足をグーに、左手と左足をパーにします。
(4)右手と右足をパーに、左手と左足をグーにします。ステップ1と同じ速さで繰り返します。