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2019年6月

2019年6月27日 (木)

好みのトマトを探して

食育インストラクター●岡村麻純

 私の家族はとにかくトマトが大好きです。一年中食卓にトマトが並ばない日はありません。たとえその日がお鍋であろうと、トマト煮込みであろうと、カットトマトは必ず出すのが習慣です。トマトはそのままが一番おいしいと言って、サラダに混ぜることすら嫌がります。結果、毎食サラダとカットトマトがそれぞれで登場します。
 実はトマトには昆布だしと同じうま味成分であるグルタミン酸が含まれています。欧州では古くから、日本のおだしのようにトマトが調味料として使われてきました。それを思うと本当にトマトはそのままで十分なのかもしれません。
 さらに最近ではトマトの種類が増え、たくさんの味が楽しめます。その中でも糖度8度以上のフルーツトマトはたくさん見掛けるようになりました。日本のトマトで最も一般的な桃太郎系の糖度が5・8度ほどだそうなので、それ以上に甘く、まさにフルーツのようなトマトです。また、酸味のある種の周りのゼリー状の部分を少なくし、甘味を強く感じられる品種も出ています。とにかく甘くなるトマト、これからは、トマトは野菜ではなく果物のような存在になっていくのかもしれません。
 切るだけで人気の一品になってくれる優秀なトマトですが、栄養も豊富。ビタミンCやカリウムも多く含み、赤い色を作っているリコピンは抗酸化作用があるため、がんの予防効果もあるとされています。
 甘いトマトが増えている今日ですが、実はわが家ではその流れとは逆に酸味の強いトマトが人気です。完熟手前のファーストトマトが好きですし、2歳の娘はトマトの種の周りのゼリー状の部分が好きです。このトマトの種の周りの部分、酸味はありますが、栄養も豊富。ならば、ゼリー状の部分がたくさん含まれるトマトを探してあげたい。そこで好みのトマトを探して八百屋さん巡りをしています。トマトが旬の夏はわくわくする季節です。

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岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

指の間とんとんたたき

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 水分不足により夏バテしやすい時期です。気力も落ちやすいので、元気をキープしたいところ。暑い時期にぴったりのつぼ刺激を意識した体操をご紹介します。
 指と指の間のつぼは両手を合わせて8カ所あり、まとめて八邪(はちじゃ)と呼ばれています。八邪は東洋医学では健康に良くない気が滞りやすい場所と考えられており、つぼに刺激を与えることで邪の気を解消していきます。やる気が出ないときや眠気を覚ましたいときにも効果的。簡単なので、起き抜けやパソコン作業中、あるいはおしゃべりしながらなど、気付いたときにやってみると良いですね。
 たたき方は力を入れ過ぎず軽い感じでOKです。速さやたたく回数に変化をつけるのもお勧めです。


軽くリズミカルにとんとんたたく

ステップ1
POINT このとき左右両方の腕を動かします。

(1)左右の手の親指と人さし指の間同士をとんとんと軽くたたき合わせます。1秒1~2回程度のペースで、20回繰り返しましょう。

(2)同様に人さし指と中指の間同士、中指と薬指の間同士、薬指と小指の間同士をたたき合わせていきます。

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ステップ2

(3)手の上下を変えた動きを加えます。(1)の体操を行った後、手を入れ替えて親指と人さし指の間同士をたたきます。

(4)同様に人さし指と中指の間同士、中指と薬指の間同士、薬指と小指の間同士もそれぞれ手を返し同じ体操を繰り返します。

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