« 2019年4月 | メイン | 2019年6月 »

2019年5月

2019年5月30日 (木)

梅雨お薦め!  米酢のパワー

管理栄養士・フードスタイリスト●大槻万須美

 米酢はお米を主原料として造られるお酢です。本来の製法では、蒸し米にこうじ菌と酵母を加えて発酵させ、お米のでんぷんをアルコールへと変化させた後、酢酸菌を混ぜてアルコールを酢酸へとさらに変化させ、熟成期間を経て造られるため、大変手間がかかります。
 アルコールを酢酸発酵させて造られるお酢の材料は、お米の他に小麦やトウモロコシなどの穀物、リンゴやブドウといった果汁など、醸造酒の原料となる糖分があれば基本的に何でも主原料となり得ます。
 数あるお酢の中でも、米酢はお米の甘味とうま味が生きた風味のあるお酢です。お米を主原料としているので和食との相性が良いとされており、酢飯に使うすし酢、酢の物の合わせ酢、煮物の隠し味などに向いているといわれます。お米が主食の私たちにはおなじみのお酢ですね。
 米酢をはじめとしたお酢に、健康維持につながるといわれる作用があるのはご存じの通りです。そんなお酢の主なパワーをご紹介します。
・抗菌作用
 お酢は食中毒予防に役立ちます。季節の変わり目など体力が落ちているとき、雑菌が繁殖しやすい梅雨の時期や気温上昇期などには積極的に利用しましょう。
・食欲増進効果
 酸味が唾液の分泌を促進し、消化吸収を助けます。食欲が低下して栄養のバランスが崩れがちな梅雨の季節にぜひ取り入れたいですね。
・減塩効果
 お酢の酸味で塩分をカットでき、血圧が気になる方の強い味方となります。減塩を意識して、しょうゆや塩の代わりにお酢の力を借りましょう。仕上げの調味には特に香りの高い米酢がお薦めです。
 梅雨の時期には米酢のパワーが役立つ機会が多くなります。米酢を食生活に取り入れて、梅雨の時期を健康的に乗り切りましょう!

P25_05kome_4c


大槻 万須美(おおつき ますみ) 楽しく食べて健康に。食の大切さを正しく伝えるため、ママと乳幼児のための料理教室やアスリートの食事指導、特定保健指導など幅広く活動。

長方形をつくってグーパー体操

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 グーパーの動きを取り入れた体操を前回、前々回とご紹介し、今回は最終回です。左右の親指と人さし指で長方形をつくる体操で、応用編としてグーパーを取り入れていきます。指できれいな長方形をつくるには、手首や腕をしっかり動かす必要があります。家族や友人、職場の同僚などに見せて、長方形ができているかチェックしてもらうといいですね。一緒にやってみるのもお勧めです。
 グーパーの動きは、手指体操の中でも取り入れやすく、応用の幅の広い動きです。リズム良く交互に入れ替えることで脳に刺激を与える他、体のいろいろな場所を使うので血行促進にも役立ちます。座った姿勢、寝た姿勢、あるいはどんな姿勢でもできるグーパー体操があり、さまざまなシーンでも活用できることをお伝えしてきました。自分に合ったものを見つけ、毎日の習慣としてください。


指をしっかり伸ばして長方形をつくる

ステップ1 (1)と(2)を1セットとして、1秒1回のペースで15回繰り返しましょう。

(1)左右の親指と人さし指を真っすぐに伸ばし、直角にします。指先を合わせて横長の長方形をつくります。

(2)いったん指先を離し、手の向きを変えて(1)と逆の向きで長方形をつくります。両肘がしっかり動いているか意識しましょう。

P28_05teyubi_01_4c


ステップ2 (3)(4)の動きを15回繰り返します。

(3)ステップ1にグーパーを加えます。右手を上にして長方形をつくり、右手の指を開きパーにします。下の左手は親指と人さし指以外の指をグーに。

(4)いったん指を離し、(3)とは逆の向きで横長の長方形をつくります。上の左手をパー、下の右手をグーにします。

P28_05teyubi_02_4c