足し算指曲げで脳を活性化
健康生活研究所所長●堤 喜久雄
数を数えるときに指を曲げるのは、子どもの頃から変わりません。おなじみの動作も、曲げる順番を変えるだけで、脳にぐっと刺激が入ります。数を数えるときには、できるだけ声に出して行うと、さらに活性化されてお勧めです。
この体操は指の働きや腕の筋肉、神経なども使いこなしていきますので、集中力アップと血行促進にも役立ちます。指の曲げ伸ばしの機能は大切です。ゆっくりで構いませんので、しっかりと正確に動かしましょう。
最初は秒針の動きに近い速さを目安に練習してください。慣れてきたら、徐々にスピードアップさせるといいですね。
左右の指をずらして数える
(1)左手の親指だけを先に曲げます。この状態が「足し算指曲げ」の構えです。
(2)「いち」で両手同時に1本ずつ曲げます。左手が2本、右手が1本曲がります。
(3)「に、さん……」と順に曲げていき、「よん」で左手の指は全部曲がります。そこから今度は指を伸ばしていきます。「ご」で左手の小指は伸びています。
(4)「じゅう」まで曲げると元の構えに戻ります。
反対に、右手の親指を先に曲げておき、同様に行いましょう。