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2019年12月

2019年12月26日 (木)

寒くなると増える腰痛に注意

健康科学アドバイザー●福田千晶

 寒い季節に増える健康問題の一つが腰痛です。屋外での農作業や、年末の大掃除などは腰痛になりやすいので注意が必要です。
 腰痛が最も起きやすい状況は、重い物を持ち上げたとき。腰に大きな負担がかかりギクっとくるのです。予防するには日頃からストレッチで柔軟性を養い、筋力強化も行い、持ち上げる重さに負けない体をつくることが必須です。物を持ち上げるときは、上体だけを前屈して腰のパワーで持ち上げるのではなく、かがんで物をしっかり持ち、足腰の力を総動員して立ち上がりつつ持ち上げると、腰への負担が減らせます。重量挙げの選手の競技の様子を思い浮かべ、見習いましょう。
 前かがみの姿勢は、腰に負担がかかります。農作業、物を箱に詰める、掃除機をかけるなどの家事、育児や介護などにも前かがみ動作はいっぱいです。寒い時期は体を冷やさない服装を心掛け、作業の合間には腰を伸ばしリラックス、疲れた夜には入浴で心身をほぐしておきます。ストレスもメンタル不調も腰痛の原因になり得るという報告があります。腰痛予防には、気持ちのゆとりも大切です。体重増加も腰痛の誘因になります。年末年始は飲食の機会が増え、太りやすい時期。腰痛予防には体重管理も欠かせません。
  腰痛にも、骨粗しょう症など骨に問題がある、腰椎すべり症など骨の並び方に問題がある、腰椎椎間板ヘルニアなど椎間板に問題がある、腰部筋膜症など筋肉の問題があるなど、いろいろな状態があります。さらに腎臓や子宮など体の内部の病気が原因の腰痛もあります。ですから、激痛を伴う場合、繰り返す腰痛や長引く腰の痛みがあれば、まずは整形外科を受診してレントゲン検査などをして正しい診断を受け、その状況に合った治療や生活上の対策をすることが大切です。腰痛を予防し、冬も快適に過ごしたいですね。

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孫や子どもと一緒に遊ぼう

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 時代の流れとともに子どもの遊びも変わってきました。お手玉やおはじき、あや取りや折り紙など、昔は手を動かす遊びが多かったのです。手と脳の発達過程から考えても手を動かす遊びが復活してほしいものです。
 ご紹介するのは、孫や小さな子どもが喜びそうな形の、ユーモラスなフクロウを作る体操です。良い反応が返ってきたら、手の動きが良い証拠です。喜んでもらえなければ、やり方や見せ方、説明の仕方を工夫することが必要かもしれません。うまくいったら、次は孫や子どもにも教えて一緒にやってみましょう。


指でフクロウの形を作る

(1)両手の指をしっかり絡めて握ります。

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(2)握っていた手のひらを開いていきます。小指の根元はしっかり合わせたままです。

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(3)中指を曲げます。そして交差している薬指の指先を、人さし指を曲げて包み込みます。

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(4)手のひらの親指側を付けます。薬指の指先がフクロウの目になります。フクロウのように見えますか?

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