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2020年1月

2020年1月29日 (水)

パンとご飯

食育インストラクター●岡村麻純

 パンとご飯。食事の主食としてよく比較されるこの二つですが、実は、比較するには違和感があるほどの違いがあります。それは、ご飯は収穫された新鮮なお米、いわば生鮮食品に水分を加えて炊くだけの物。一方、パンは、小麦に砂糖や塩、油脂などを加えて作る加工品です。そのため、ご飯とパンではカロリーはさほど変わりませんが、パンの方が脂質は多く、加工品な分その他の添加物も増えてしまいます。また、ご飯の場合、お米を粒のまま食べるので、口の中で粒をすりつぶして食べます。そのため、かむ回数が多くなり、消化にも時間がかかり、腹持ちが良くなります。一方パンは小麦を細かくすりつぶした物なので、あまりかまなくても消化できてしまいます。日本にはおいしいお米がたくさんあり、基本的にはご飯を主食にしたいと考えています。
 しかしながら、子どもたちはパンも大好き。母にとっても、特に忙しい朝は、自分でパクパク食べてくれるパンはありがたい存在です。そこで意識しているのが、パンを作るとき、軟らかくて砂糖がたっぷりのパンよりも、砂糖や油脂が少ないフランスパンなどのハード系のパンを中心にすることです。硬めのパンならば、かむ回数が増えますし、軟らかいパンにジャムを付けて食べるよりは、フランスパンなどに、チーズやハム、卵をのせて食べてくれた方が糖質も抑えられます。それでも軟らかいパンが食べたいと言われたときは、全粒粉を加えたパンにしています。全粒粉には不足しがちな鉄分が多く含まれ、食物繊維も豊富です。
 食事には、体に良い物を食べて健康的な体をつくるという役割の他に、大好きな物を食べて幸せを感じるという心の健康をつくる役割もあると思っています。だからこそ、毎日の食事では、こだわり過ぎず、でもちょっとの工夫で少しでも栄養バランスの良い食事になるようにと心掛けています。

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岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

フィンガーダンス初級編

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 人さし指と小指を使ったテーブル上のフィンガーダンスです。普段はあまり使わない小指をしっかり動かすことがポイント。音楽をかけリズムに合わせて指全体をよく曲げ伸ばししてメリハリのある動きで行います。音楽の代わりに歌を口ずさみながら行っても良いでしょう。
 上げる指は意識して曲げるようにします。指先に集中して繰り返し練習しましょう。慣れてきたらアップテンポの音楽にしたり、動きに緩急をつけたりして楽しく踊ってみましょう。


人さし指と小指の曲げ伸ばし

(1)テーブルなどの台上に、両手の人さし指と小指の指先を置きます。

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(2)「いちに、いちに」のリズムで、右手の人さし指と左手の小指だけを上げたり下ろしたりします。

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(3)次に、「いちに、いちに」のリズムで、左手の人さし指と右手の小指だけを上げたり下ろしたりします。

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(4)慣れてきたら(2)と(3)の動きを交互に繰り返します。