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2022年6月30日 (木)

雷が光って鳴るまで10秒、まだ安全?

気象予報士●檜山靖洋

 夏に夕立は付きものですが、近年は夕立といえるような風情のある降り方ではなく、災害の危険があるような、いわゆるゲリラ豪雨みたいな降り方になることも少なくありません。このような雨は、発達した積乱雲がもたらしますので、雷を伴うことも多くなります。
 子どもの頃、雷が光ってから雷鳴が聞こえるまで数えて、「10秒あるから、まだ遠くて大丈夫」などと言ったことはありませんか? 10秒あれば、3kmほど離れていることになりますが、積乱雲の水平方向への広がりは、数kmから十数kmあり、雷鳴が聞こえるということは、すでに雷雲の下にいると考えられます。次の雷が自分の所に来てもおかしくありません。雷が光ってから鳴るまで何秒あっても、雷の音が聞こえたら、すぐに建物の中や、車、バス、電車の中などに入るようにしましょう。

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気象予報士・防災士
檜山靖洋 ひやまやすひろ
1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。