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2023年2月24日 (金)

ライオンの季節

気象予報士●檜山靖洋


 子どもの頃の学校の帰り道、道端の綿毛をふーっと飛ばして、よく遊びました。早春から咲きだすタンポポの話です。タンポポの花や綿毛の様子を思い出すことは簡単だと思いますが、葉の形は思い出せますか? ギザギザしていると答えられれば大正解です。この葉の形がライオンの歯に似ていることから、タンポポの英語名は、ライオンの歯を意味する「ダンデライオン」といいます。
 英国の天気のことわざで、「3月はライオンのようにやって来て、子羊のように去る」というものがあります。低気圧が発達し、風が強まり荒れた天気となることが多い時期ですが、嵐が過ぎ去った後は、穏やかな春の日差しが降り注ぎます。
 3月はライオンの季節です。何かと忙しい年度末ですが、「獅子奮迅」の働きで頑張りましょう。

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気象予報士・防災士
檜山靖洋(ひやまやすひろ)
1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。