星に願いを
一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋
7月7日は七夕です。織り姫とひこ星が年に一度、天の川を挟んで出会う日、ササの葉に短冊を付けて願いを掛けます。私は毎年「台風の被害が出ませんように」とお願いをします。
これから台風シーズンです。台風の予報は徐々に進歩し、昔に比べれば当たりやすくなりました。それでも直前にならないと予想できない一面もあります。
昨年の夏から気象衛星ひまわり8号を運用しています。このひまわり8号の観測により、雲の動きから計算される上空の風の流れや、上空の水蒸気の量がより正確に分かるようになりました。その結果、今年の3月から台風の予想がこれまでより約10%、精度が上がりました。台風への備えを促す防災情報に役立つはずです。
「星に願いを」ならぬ、「気象衛星に願いを」掛けて、さらに正確な予想を期待したいですね。
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