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2017年4月 3日 (月)

朝ご飯のススメ

管理栄養士・雑穀料理家●柴田真希

 一日のスタート。朝食はきちんと食べていますか? 少しでも長く布団の中にいたい気持ちも分かりますが、10分だけ早く起きてしっかりと朝ご飯を食べることをお勧めします。
 「朝ご飯をしっかりと食べている人の方が成績が良い」とは、よく聞きますが、サラリーマンにいたっては「朝ご飯を食べる人の方が年収が良い」というデータもあります。
 これは、勉強や仕事をするときに活動する「脳」の唯一のエネルギー源がご飯などに含まれる炭水化物が分解されてできるブドウ糖だからと考えられます。朝ご飯をしっかりと食べないと、ぼーっとした状態で午前の時間を有効に使えていないことになるのです。また、成績や仕事の効率だけでなく、朝ご飯を食べそしゃくをすることで血行が促進され肌つやも良くなります。女性はお化粧の時間の短縮にもつながるだけでなく、余計な化粧品代がかからなくて済むかもしれません。体温も上がりやすくなるので、冷え症などの改善にもつながります。
 お勧めの朝食はやはり「ご飯とみそ汁」。加えて納豆やさけの塩焼き、お漬物などがあれば、もういうことはありません。最近はスムージーなどもはやっていますがスムージーはそしゃくができないというデメリットもあります。食べながらあご周りのエクササイズはできないのです。しっかりとかんで顔の血色を良くするにはご飯の方が良いでしょう。
 もしも朝食を家で取る時間がない人は「おむすび」にするのもお勧めです。お弁当を作るお母さんは朝から少し作業が増えてしまいますが、成績アップ、年収アップのためにも愛情込めたご飯でおむすびを作ってみてはいかがでしょうか。

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柴田真希(しばたまき) 株式会社エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。管理栄養士、雑穀料理家、フードスペシャリスト、1級惣菜管理士、健康食育シニアマスター、漢方養生指導士(漢方スタイリスト)。著書に『女子栄養大学の雑穀レシピ』(PHP出版)『おなかやせ定食』(主婦の友社)などがある。