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2018年12月

2018年12月27日 (木)

屋根に力士300人?

気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋

 日本海側の山沿いでは、冬には雪下ろしを頻繁にしないといけません。寒い冬になり雪が多い年はいっそう大変です。
 新雪のサラサラ雪でも、1立方mで100kgの重さがあります。10m四方の屋根の家には10トンの重さがかかります。雪は時間とともに重さが増し、同じ1立方mの雪でも、ざらめ雪になると最大500kgにもなります。10m四方の屋根の上に50トンの重さになります。力士1人の体重が150kgとすると、普通の家の屋根の上に300人以上の力士が乗っているのと同じです。この重さが屋根や柱にかかり、家が倒壊する恐れもあります。このため、雪下ろしを小まめにする必要があります。
 雪下ろし作業は危険を伴いますので、必ず複数の人で、命綱を着け、ヘルメットをかぶるなどの安全対策をして行いましょう。

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風邪のひき始めにつぼ刺激

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 寒い季節は空気が乾燥して風邪をひきやすくなります。今回は、せきや喉の痛みなど呼吸器系の症状を和らげ、風邪に効果的といわれるつぼを使った体操をご紹介します。
 腕の内側にある、孔最(こうさい)と呼ばれるつぼを、反対側の親指で強めに押しながら、手をグーパー繰り返しながら動かします。ちなみに、風邪のときに孔最を押すと痛みが感じられることもあります。
 パーは指先まで伸ばします。秒針程度の速さで始め、慣れてきたら少しずつ速くしてみましょう。「イチ、ニ、イチ、ニ」と声を出しながらリズミカルに行うと良いでしょう。
 応用として、グーのときの親指を、内側と外側の交互に出し入れしながら動かすと、より刺激が入ります。風邪のひき始めに、ぜひやってみましょう。


つぼを押しながらグーパーグーパー

(1)右腕は内側を向け、左の親指で孔最を押さえます。

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(2)右手のこぶしを握りながら(グー)、右腕を軽く曲げます。

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(3)右腕を伸ばしながら手を開きます(パー)。

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(2)(3)の動きを20秒ほど繰り返します。左手も同様に行います。

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孔最は肘の内側から5~6cm分下