竜巻への注意
気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋
2012年5月6日、茨城県で竜巻が発生し、大きな被害が出ました。国内で観測された竜巻の中では最強クラスといえる竜巻でした。
竜巻は夏に多いですが、年中発生します。5月になると日差しが強く、気温が高くなる日もあります。上空に寒気が入っているときに地面付近で気温が上がると、温度差により積乱雲が発達します。発達した積乱雲の下では、大雨、ひょう、落雷、竜巻などの激しい突風が発生することがあります。
雷注意報が出ているときは、竜巻などの突風も発生する可能性があるといえます。竜巻が起こりやすい条件がさらにそろうと、竜巻注意情報が発表されます。この情報の発表から1時間くらいは注意が必要です。特にヒヤっとした風が吹いたり、真っ黒な雲が近づいてきたりしたら、積乱雲が近づいているサインです。すぐに頑丈な建物の中に入るようにしてください。