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2020年6月

2020年6月29日 (月)

絵本と食事

食育インストラクター●岡村麻純

 子どもたちには、食べること、お料理することを大好きになってもらいたい。そこで活用しているのが絵本です。
 絵本が大好きな子どもたち。私の趣味でたくさんの食べ物に関する絵本があります。娘がお豆を食べ始めたときは、お豆が出てくる絵本を読み聞かせてからお豆デビュー。娘は今でも、お豆マンと呼んで、豆類が大好きです。果物に関する絵本や、野菜に関する絵本、たくさんありますが、食べる前に読めば「わあ、絵本に出てきたやつだ」と喜んで食べ始めます。そして、少し大きくなった今は、一緒にお料理する前に、関連の絵本を読むことにしています。
 先日は『ぐりとぐら』(福音館書店)という絵本を読んでカステラ作りに挑戦しました。まず、キッチンへは行かず、絵本を読み聞かせます。そして、「作ってみたい人?」と聞くと2人とも大きな声で「はぁい」。では、「作るのには何が必要だったかな?」と聞くと次々回答が。そうやって材料を探すところからやってもらうと、クイズのようで楽しくできます。絵本みたいに一生懸命泡立て器を回し、焼くときは「いい匂いしてきた?」と何度ものぞきに来ていました。出来上がったフライパンのカステラを見て、「動物たちと食べなくちゃ」と、動物のぬいぐるみを並べて食べる子どもたち。絵本の世界に入った気分です。そんなふうにして、絵本の世界に入って、お料理してもらう。そうすると、苦手な物にも挑戦してくれることもあります。サンドイッチが苦手な息子には、サンドイッチの絵本を読む。すると、作ってみたいという気持ちになるようで、自分で作ると自然と食べてくれます。
 他にも、ホットケーキ作りの絵本や、野菜ができるまでの絵本などもあります。食べてもらいたい物の絵本を探してみるのもいいですね。絵本と料理を組み合わせるだけで、楽しいイベントになります。ぜひ挑戦してみてください。

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岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

手首ぶらぶらで心も体もスッキリ!

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 梅雨が明けたかと思ったら厳しい暑さが始まります。湿気も多いため、心も体もスッキリせず、一日中だるさを感じる季節です。暑さのあまり家にこもる時間が増え、ストレスもたまりがち。そんな季節を乗り切るために、お勧めの体操をご紹介します。
 今回は手と足を使った簡単な体操です。手首足首をぶらぶらと振ることで全身の血行を促進し、むくみなどの解消に効果的です。手首、足首の周りにあるつぼが刺激され、気の巡りも良くなります。
 この体操は、できるだけ朝起きるときと夜寝る前の、1日2回行ってください。気持ち良い程度の回数で構いません。続けるうちに体が軽くなり頭もスッキリして、心穏やかに過ごせるようになるでしょう。


手首、足首をリズムよく振る

(1)あおむけに寝転がり、両手を上げて手首を上下にぶらぶら振ります。リズミカルに20回を目安に行います。こつは手首の力を抜くこと。

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(2)その体勢のまま両足も上げ、手首と一緒に足首も上下にぶらぶらさせます。20回程度行います。足は膝を緩く曲げて、左右交互に振るとやりやすいでしょう。

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(3)(1)(2)の動きを、今度は左右に振ってみましょう。20回が目安ですが、無理せず気持ち良いと思う回数で構いません。毎日、続けることがポイントです。

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