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2020年7月

2020年7月31日 (金)

手のひらストレッチでリフレッシュ!

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 家事などの日常の動作に加え、最近はパソコンやスマホを操作する時間も長くなり、手指の筋肉は緊張状態にあるといわれています。手の内側には、東洋医学でいうところの疲労回復、呼吸調節、ストレス解消などと関係の深い経絡が流れています。お疲れモードの手と指をストレッチでリフレッシュさせましょう。
 今回ご紹介する体操は、硬くなった手首を柔らかくし、血行を良くします。夏の冷房の当たり過ぎや冷たい飲食物の取り過ぎからくる、むくみも解消。体の前側と後ろ側の両方行うことで、指から手首、腕、肩、首筋まで刺激が伝わり、全身のリフレッシュ効果もあります。
 手指を反らすときは息を吐きながら行うのがポイントです。


前後で手のひらをストレッチ

(1)左手のひらを前に向けて真っすぐ伸ばします。右手で左手の親指以外の4本の指先を持ち、5~10秒ほどかけて息を吐きながら手前にゆっくり反らせていきます。反対の手でも行います。

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(2)次に左手のひらを前に向けたまま指先を下に向けて、(1)と同様に息を吐きながら指先を体の方へゆっくりと反らせます。このとき、左腕は伸ばしたままです。反対の手でも行います。

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(3)両手を後ろへ持っていきます。左の手のひらを下に向け、息を吐きながら親指以外の4本の指先を右手で反らします。このとき左腕は伸ばします。反対の手でも行います。

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好き嫌いの対処法

食育インストラクター●岡村麻純

 6歳になる息子は、好き嫌いが増えてきました。実は幼児食から卒業して大人と同じ食事ができるようになるこの時期は、好き嫌いが出やすい時期です。
 子どもの好き嫌いの理由はさまざまです。子どもは大人より苦味を感じやすく、歯も弱いので硬い物が苦手です。また、この年頃は、好きな物への執着が強くなり、好きなお菓子、好きなメニューばかりを食べたがることも原因の一つです。そのため、子どもが嫌いと言って食べない物の中には、実は、食わず嫌いなだけの物が多くあります。
 そこでわが家では、必ず一口は食べるというお約束があります。無理に食べさせることで食事を嫌いにはなってほしくない。でも食べずに嫌いとは判断しないでほしい。そこで、一口食べてそれでも食べられなさそうなら、食べなくてよいというルールです。その一口を食べさせるのも最初は大変でしたが、今は苦手な物でも一口食べれば好きなメニューをお代わりできるというモチベーションから、頑張って挑戦してくれます。また、嫌がっていたのに、一口食べた後、「思ったよりおいしかった」と言って完食してくれることも増えてきました。
 もう一つ意識していることが、一緒にお料理をすることです。自分で作った物というだけで、一口は食べてみようかなという気持ちになってくれます。とはいっても、子どもたちと食事を作ると倍の時間がかかるので、毎日は大変。時間がないときは、みそ汁にみそを入れるだけ、一つの野菜を切るだけにしています。途中ちょっとみその味比べとなめてみたり、野菜を塩もみしただけで食べてみたりと味見を加えると、お手伝いを楽しんでくれます。
 実際に一緒に調理してみると、お兄ちゃんはきちょうめんに時間をかけて同じ形に野菜を切り、妹はとにかくいろいろな物を次から次へと切りたがるという、性格も見えてきて親も楽しめます。

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岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/