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2021年11月

2021年11月26日 (金)

畑仕事に便利な農具 快適で楽しい作業にするために

園芸研究家●成松次郎

 農具はかつての「村の鍛冶屋さん」が、農作業の用途や土質に適した形に作り上げた道具です。そのため地域によって形状がさまざま。そろえておきたい代表的な農具を紹介します。
[土起こし作業](図1)
 荒れた畑は土が固く締まり、草の根がはびこっています。このような畑を起こすには、備中鍬(ぐわ)か唐鍬(ぐわ)を使います。備中鍬は3、4本の爪に分かれ、粘土質の畑でも土離れの良い刃型で、芋の掘り起こしにも重宝します。唐鍬は1枚の細身で肉厚の刃で、頑丈なので荒起こしに向きます。
スコップは土を運ぶ、穴を掘る、堆肥・肥料を土と混ぜるなどに使い、先のとがった剣先スコップは穴掘り作業に、先が平らな角スコップは運ぶ、混ぜる作業に適しています。
[畝立て作業] (図2)
 平鍬(くわ)は1枚の刃が付き、耕す、整地をする、溝を掘る、畝を立てる、土寄せするなどほとんどの作業がこれ1本でできます。平鍬の背側や側面を使って、整地作業もできます。長さや重さが体や体力などに合った物を選びましょう。農具を一つ選ぶとすれば、万能の平鍬です。また、効率良く整地作業をするには、熊手のようなレーキを使います。土中の雑草の根なども除去できます。最後に、畝をきれいに仕上げるには、板切れ(端材)を使い、表面をならします。
[除草、土寄せ作業] (図3)
 草削りには、片手鍬(ぐわ)、ホーとも呼ばれる半月形や三角形の軽量な鍬があります。柄が長く立ち姿勢で作業ができる三角鍬(ぐわ)は、土寄せ、溝切りにも使えます。
 草刈りには平鎌を使います。伸びてきた草を片手でつかみ、鎌先を地際から手前に引いて切断します。のこぎり鎌は、堅い草を刈るのに向いています。

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両手握りで集中力アップ!

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 集中して仕事に取り掛からなければならないときや、ここ一番で集中したいときは、深呼吸したり背筋を伸ばしたりするものですが、同時につぼや神経が多く集中する手指を刺激することでさらに集中力が高まります。
 お勧めは両手を組んで握る体操です。指と指の間に、反対の手の指と指をずらしながら絡ませていく動きは普段やることがないので、集中力アップにもってこいです。脳の血行も促進され、認知機能の低下を予防することにもつながります。
 ゆっくりで構いません。呼吸を止めず、握って伸ばし、握って伸ばしという動き一つ一つを丁寧に行うと良いでしょう。


指をずらしながら両手を握る

(1)両手を軽く組み、左手の親指が上になるようにして、一度ぎゅっと握ります。

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(2)両手を開き、右手の親指が左手の人さし指と中指の間に来るように1本ずつずらして、両手を握ります。

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(3)右手の親指が薬指と小指の間に来るまで順にずらして握っていきます。

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(4)そこまで行ったら反対方向へ順に戻って(1)の状態からさらに進み、右手の親指が上になるところで1セットとなります。3~5セット続けましょう。

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ポイント
両手を組んだら一度、ぎゅっと握ります。両手を広げるときは指を伸ばすことを意識してください。