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2021年12月

2021年12月27日 (月)

雪のトンネルの向こう

気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋

 1月5日は二十四節気の小寒(しょうかん)、20日は大寒(だいかん)です。一年の中で最も寒い時期に入り、雪国では積雪も増え、厳しい季節になっていきます。
 冬の間、雪や寒さを逆手に取って、おいしい野菜を作っている地域もあります。雪の下で育てる「雪下にんじん」や、あえて霜に当てて育てる「霜降り白菜」などです。寒さに耐えると甘味が増すということです。雪を生かして造るおいしいお酒もあります。「雪中貯蔵酒」です。搾りたての生酒が入ったタンクを雪室(ゆきむろ)などに入れ、雪で覆い尽くし、雪解けになるまでじっくりと熟成させます。雪の中では低温で一定に保たれるため、ゆっくりと均一に熟成され、まろやかでうま味の多い日本酒ができるそうです。
 大雪と厳しい寒さを乗り越えた先には、おいしいお酒が待っているということです。今から楽しみですね。

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手のひら回転体操

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 東洋医学では、人体には経絡(けいらく)と呼ばれる気と血液のエネルギーの通り道があるとされており、その経絡上につぼが点在しています。経絡は全身を巡り、さまざまな臓器や筋肉につながっているので、つぼを刺激することは全身にアプローチすることになります。
 手のひらにもたくさんのつぼがあります。つぼを刺激する方法として、「押す」「なでる」「もむ」「たたく」「震わせる」「こねる」の六つがあり、今回は「押す」と「なでる」を合わせた体操をご紹介します。
 手のひらを合わせ、つぼを押しなでるように互いをこすりながら回転させます。気と血液のエネルギーの巡りが良いと健康な状態が保たれます。どこでもできる簡単な体操なので、思い出したときにやる習慣を付けると良いでしょう。


つぼをこすりながら動かす

(1)手のひら同士を合わせます。両肘を張って腕を肩の高さまで上げ、床と平行になるように構えましょう。

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(2)手のひらの中心を軸にして、手のひらをこすりながら指先が上向きに動くよう回転させます。

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(3)途中で合掌のポーズになりますが、そのまま回転を続けます。

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(4)180度回転させます。手前に来る手が左右交代します。逆方向へも同様に回転させて1セットです。これを5、6セット繰り返します。

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ポイント
正しい姿勢を意識して背筋を伸ばし、できるだけ腕の高さを保ったまま行うと上半身の体幹も強化されます。