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2022年11月

2022年11月30日 (水)

ホウレンソウ

日本の「農」と「食」を学ぶ
●日本農業検定事務局


 ホウレンソウの種類は、大きく東洋種と西洋種に分かれています。東洋種の葉は切れ込みが深く、根元は赤くて味が良い。西洋種の葉は切れ込みが浅めで、丸みのある形をしています。味は東洋種に劣りますが、とう立ちしにくい特徴があります。現在市場に出回っている多くの品種は、東洋種と西洋種を交配したもので、とう立ちしにくく味も良い品種です。近年では、生食用に改良された品種である「サラダホウレンソウ」も出回っています。
問題
ホウレンソウについての説明で、正しいものは次のうちどれですか。
(1)ホウレンソウには、種子に角がある西洋種と、種子に丸みがある東洋種がある。
(2)品種により日長に対する感受性が異なり、西洋種の方が東洋種より敏感である。
(3)株元部分のピンク色は、カロテンという色素成分である。
(4)収穫期に4度以下の気温に7~14日間さらされると、身を守るために体内の糖度が高まる。
解答:正解は(4)です。
解説:ホウレンソウの東洋種の種子には角があり、西洋種の種子は丸みを帯びています。ホウレンソウは長日高温でとう立ちしやすい性質があり、春まき栽培では生育期が長日になるため、日長に鈍感な西洋種や、西洋種と東洋種の交配品種が栽培に適しています。
 株元部分は糖質が高く、甘味が強くておいしいのはもちろんですが、株元のピンク色はベタシアニンという色素成分で、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種です。また、骨の形成や代謝に関わるミネラル(マンガン)も多く含まれています。
 秋まきの場合は、収穫期に4度以下の気温に7~14日間さらすと糖度が高まり、おいしさが増します。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(108ページ)より

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図 東洋種と西洋種の葉の形状

関節の曲げ伸ばしで動きを滑らかに

健康生活研究所所長●堤 喜久雄


 手指は多くの関節で構成されています。指の関節は骨とそれらを取り巻く腱(けん)・靱帯(じんたい)、筋肉が複雑に絡み合って動いています。
 寒くなると筋肉が縮こまりがち。関節にも不具合が出やすくなってきます。また、年齢を重ねるに従って、指の曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなるケースも出てきます。
 今回は、関節にフォーカスした体操とストレッチをご紹介しましょう。
 筋肉の衰えを予防し、関節の動きを滑らかにするために体操とストレッチの両方を行うことがポイントです。指を伸ばすときに使用する「伸筋」と、指を曲げるときに使用する「屈筋」を意識することで、ストレッチ効果が高まります。まずは指を1本ずつ動かしていき、慣れたら全部の指の関節を動かします。

手指の関節を1つ1つ意識する
【指の関節】

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※分かりやすいようにここでは指の関節を上図のように呼びます(親指は関節が2つなので第1関節と第3関節にしました)

基本の動き

(1)両手の指を第3関節で曲げ指先を合わせます。他の関節と親指の関節2つは伸ばした状態で5秒間キープします。

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(2)5本の指をパーの形に開き、指全体を伸ばして5秒間キープします。

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(3)親指以外の第3関節を伸ばした状態で、他の第1関節と第2関節を曲げます。親指から順に関節を動かしていきます。

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ポイント
曲げ伸ばししにくい薬指と小指は、意識しながらゆっくりと動かしてみましょう。