ぷっくり!実えんどう
鹿児島県出水市はツルの渡来地として有名です。出水平野の水田に、10月から翌年3月頃まで、ナベヅルやマナヅルが1万羽以上も越冬のため、シベリアや中国からやってきます。春になって、田植えの準備を仕出す頃にはすっかり姿を消し、農作業ができます。
鮮やかなグリーンと、コロコロとしたかわいらしい形で料理に彩りを添えるグリンピース。ここ鹿児島では「実えんどう」と呼ばれます。
初収穫の実えんどうで「えんどうご飯」を作って家族みんなで食べると、おいしさもひとしおだという生産者の新穂さん。「ああ、今年も収穫できるようになってよかった」と、ホッと胸をなでおろす瞬間でもあります。家族4人で3月下旬から5月中旬頃まで収穫が続きます。
支柱を立ててネットを張ってツルをどんどん誘引していくと、2メートル以上もの高さになります。大きくてぷっくりとしたさやの中には多いと10~12粒も入っていることもあるそうです。
あんまりおいしそうなので、ちょっと失礼して一粒いだくことに・・・。甘味が強くて柔かく、思っていたほど青臭さがなくておいしい!これまでのグリンピースの概念が変わってしまうほどですよ、ホントに。。。冷凍ものや 缶詰のグリンピースしか知らない人に、本当に味わってほしい、旬の風味とほっくりした味わい。これこそが本当のグリンピースです。
豆ごはんにしようか、それとも塩茹でしてそのまま味わう?卵とじにしてもいいし、たけのこと煮物にしてもいい。たくさん買ったらスープにしてもいいし。ああ、何にして食べましょうか。出回り期を見逃さないでね。