« 2015年8月 | メイン | 2015年10月 »

2015年9月の記事

2015.09.25

いちじくの里「多伎」(たき)

Img_5494_r島根県出雲市多伎町はいちじくの里として有名です。栽培されているいちじくの品種は「蓬莱柿」(ほうらいし)という品種で、約360年前に中国から伝わったといわれています。








Img_5480_r
果実は60~80gでやや小ぶりですが、独特の風味と甘み、コクがあり「多伎いちじく」というブランド名で人気です。








Img_5536_r

熟すと口が割れて、果肉が柔らかく傷みやすいため、地元消費がほとんどでしたが、流通が改善され、今では全国に出荷されています。それでも、出荷の箱詰め作業は神経を使います。







Img_5520_rとてもデリケートな果物で雨が降ると傷みやすく収穫ができません。口が開きすぎたものなど生菓で出荷できないものを活用するため、「多伎町農産物集出荷処理加工施設」を設立。今では、ジャムや姿煮、干しいちじく、ゼリー、ドレッシングなどに加工し、希少な品種の蓬莱柿を一年中楽しむことができます。「多伎いちじく館」や「道の駅キララ多伎」をはじめ、JAタウン「しまね・うまいもんくらぶ」で販売していますので、興味のある方はぜひどうぞ。






2015.09.04

種いもの産地へ

Img_5425_r

北海道はいわずと知れた日本一のじゃがいも産地。じゃがいもは種をまいて育てるのではなく、種いもとよばれるいもを植えて栽培します。今回はこの種いもの道外出荷量が日本一というJAそらち南を訪ねました。



 

Img_5414_r

 

じゃがいもはウィルス病や細菌病などの病害にかかりやすく、種いもの健全性が収穫に大きく影響する作物です。種いもは植物防疫法にもとづく検査が義務づけられており、集荷販売業者も登録を受けた業者以外は取扱いができません。この種いもを1947年から生産・販売しているのが北海道空知南部に位置する由仁町・栗山町を管内とするJAそらち南です。

Img_5401_r
種いもは植え付け前の土壌検診から始まり、管理作業などとても手間がかかり、専門的な知識や経験など栽培技術も高度なものが必要となります。生産者も登録制です。国が行う検査も栽培前と栽培期間中、収穫後と合計5回にわたって行われ、すべての検査に合格した種いもには種馬鈴しょ検査合格証明書が出され、出荷袋・段ボール箱には合格証票が付けられます。


Img_5412_rJAそらち南で栽培した種いもは日本全国、遠く南の九州奄美地方まで送られています。
家庭菜園でじゃがいもを育てる場合も、前回収穫したものや食品として買ったものを使わずに、必ず種いもを購入して収量アップをめざしてください。



 

Img_5413_r






2015.09.02

11月号の料理撮影をしました

Img_5344_rApron11月号のわが家の味のテーマは「使える!ながいもメニュー」です。ながいもは刻んだものを生で食べればシャキシャキ感、熱を加えてホクホク感などのほか、トロトロ、フワフワなどさまざまな食感が楽しめる食材です。
最初は「ながいものそぼろ煮」です。里いもでおなじみのそぼろ煮をながいもで。しょうが風味で、最後にゆず皮を飾って仕上げます。しみじみ日本の秋を堪能できる一品です。



Img_5341_r
次は「ながいものドリア風」です。ピラフの上にすったながいもを流し、とろけるチーズと国産パプリカまたはカラーピーマンをのせてオーブンで焼きます。ピラフのとろろかけ。アツアツとろ~り状態を召し上がれ!



Img_5351_r最後は「ふわっとかき揚げ」です。ながいもと合わせるのはちくわと春菊。ながいもは熱を加えるとホクホクと柔らかく甘みも増します。ながいもといろんな食材を組み合わせて好みのかき揚げ作ってみるのもいいですね。どうぞお楽しみください。
詳しくはApron11月号をご覧ください。