種いもの産地へ
北海道はいわずと知れた日本一のじゃがいも産地。じゃがいもは種をまいて育てるのではなく、種いもとよばれるいもを植えて栽培します。今回はこの種いもの道外出荷量が日本一というJAそらち南を訪ねました。
じゃがいもはウィルス病や細菌病などの病害にかかりやすく、種いもの健全性が収穫に大きく影響する作物です。種いもは植物防疫法にもとづく検査が義務づけられており、集荷販売業者も登録を受けた業者以外は取扱いができません。この種いもを1947年から生産・販売しているのが北海道空知南部に位置する由仁町・栗山町を管内とするJAそらち南です。
種いもは植え付け前の土壌検診から始まり、管理作業などとても手間がかかり、専門的な知識や経験など栽培技術も高度なものが必要となります。生産者も登録制です。国が行う検査も栽培前と栽培期間中、収穫後と合計5回にわたって行われ、すべての検査に合格した種いもには種馬鈴しょ検査合格証明書が出され、出荷袋・段ボール箱には合格証票が付けられます。
JAそらち南で栽培した種いもは日本全国、遠く南の九州奄美地方まで送られています。
家庭菜園でじゃがいもを育てる場合も、前回収穫したものや食品として買ったものを使わずに、必ず種いもを購入して収量アップをめざしてください。
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