いちじくの里「多伎」(たき)
島根県出雲市多伎町はいちじくの里として有名です。栽培されているいちじくの品種は「蓬莱柿」(ほうらいし)という品種で、約360年前に中国から伝わったといわれています。
果実は60~80gでやや小ぶりですが、独特の風味と甘み、コクがあり「多伎いちじく」というブランド名で人気です。
熟すと口が割れて、果肉が柔らかく傷みやすいため、地元消費がほとんどでしたが、流通が改善され、今では全国に出荷されています。それでも、出荷の箱詰め作業は神経を使います。
とてもデリケートな果物で雨が降ると傷みやすく収穫ができません。口が開きすぎたものなど生菓で出荷できないものを活用するため、「多伎町農産物集出荷処理加工施設」を設立。今では、ジャムや姿煮、干しいちじく、ゼリー、ドレッシングなどに加工し、希少な品種の蓬莱柿を一年中楽しむことができます。「多伎いちじく館」や「道の駅キララ多伎」をはじめ、JAタウン「しまね・うまいもんくらぶ」で販売していますので、興味のある方はぜひどうぞ。