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2021年6月

2021年6月30日 (水)

線香花火

気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋

 梅雨が明けると夏本番です。例年7月後半に梅雨明けの地域が多くなります。お盆を過ぎると朝晩中心に夏に陰りが見えてきます。盛夏と呼べる期間はだいたい2~3週間と、日本の夏は短いものです。
 真夏の夜に静かに線香花火を楽しむのも良いですね。線香花火は火花の散り方が四つのステージに分けられます。初めは「牡丹(ぼたん)」。牡丹が咲き誇るように火花が力強く飛び出します。次は「松葉」。激しく直線的に火花が飛び出すさまが松の葉に例えられています。火花の勢いが弱まると、「柳」の葉のようにしなだれるようになります。最後は菊の花びらが散るように火花が落ちる「散り菊」です。線香花火は春から秋への歩みを表現しているかのようで、最後は燃え尽きるまで長く余韻を残します。
 線香花火を見ながら、季節の移ろいに思いをはせてみませんか。

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指の間こすりで体調スッキリ!

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 日本の夏は高温多湿で水分が不足しやすく、その一方で冷たい飲み物の取り過ぎにも気を付けたいもの。体の水分代謝が悪くなると、むくみや胃腸不良、重だるさなど、すっきりしない症状が出ることも。
 今回は、八邪(はちじゃ)というツボを刺激する体操を紹介します。指と指の間にあるツボは両手を合わせて8カ所あり、まとめて八邪と呼ばれます。八邪は東洋医学では気が滞りやすい場所と考えられており、刺激を与えることで代謝や気の巡りが良くなるといわれます。
 やる気が出ないときや眠気を覚ましたいときにも効果的。簡単なのでパソコン作業の合間やおしゃべりしながらなど、気付いたときにやってみると良いでしょう。


八邪の位置。指の間の水かき部分(手の甲側)にあります。

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ツボの刺激で気の巡りを良くする

(1)指を伸ばして両手の指の間を合わせます。八邪同士が合わさるように。

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(2)右手を上下に動かし、八邪を軽くたたくように根元までこすります。

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(3)次に左手を上下に動かし、八邪を軽くたたくように根元までこすります。

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(4)両手を同時に動かしてこすります。気持ち速めのリズムで繰り返し、(1)~(4)を各30秒程度行いましょう。

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