新品種「甘平」の登場です!
愛媛で栽培されている中晩柑類の中でも、新ブランドとして注目されている「甘平」(かんぺい)を取材してきました。みかけは伊予柑を扁平にしたような形、大玉なのにみかんのように簡単に皮がむけます。そして食べてビックリ!シャキッとした歯触りでプチプチとした果肉がはじけます。甘味も濃厚で糖度が12~13度もあるのに、クエン酸は1%しかありません。酸味が苦手な男性にもきっと喜んで食べてもらえますよ。
こんなにおいしい果実だからどんどん生産すればいいのに、と思いますが、品種の特徴である「皮の薄さ」が栽培を難しくしているそうです。
JA愛媛たいき管内の甘平生産者のハウスにお邪魔すると、何やら黒い物体が枝にぶら下がっています。「これは〝サンテ〟といって、色あせ防止や実の保護、防寒対策などのために一個ずつかぶせています」とのこと。黒いストッキングのような布に守られ、甘平は樹上でじっくりゆっくり完熟していきます。
甘平は1月末から3月上旬までの期間限定出荷です。まだまだ市場への出回りが少なく貴重な果実です。一度食べたら忘れられない味を、ぜひこの機会にお試しください。