「新いも」の収穫が始まりました!
やってきました、徳島県。8月12~15日に開催される夏の祭典「阿波おどり」の熱気に包まれた市内を横目に、空港から車で15分程の鳴門市へ。渦潮で知られる鳴門海峡からの潮風とミネラルたっぷりの海砂で育てられる特産品「なると金時」の収穫が猛暑の中行われています。今回取材でお邪魔したJA里浦は、1995年から「なると金時」を『里むすめ』というオリジナルブランドとして出荷し、市場の高い評価を受けています。
砂地の畑ではパラソルを付けた乗用の芋掘り機 が大活躍。お日様が出ると、砂地はあっという間に60℃にまで達するので、収穫は早朝4時頃から始まります。
里むすめはミネラルの多い海砂で育てられるので、皮色が鮮やかなのが特徴です。水洗いすると、ホラ、こんなにきれいな紅色に!
新いもらしい輝きです。
「食べてみてね」と掘りたての里むすめをいただきました。やったーっ!!ごちそうさまでーす。掘ったあとのさつまいもはこんなにひげ根がついているんですよ。それを生産者はていねいに切り取り、両端を切って、きれいに洗って出荷するんです。新いもは皮が薄いので洗浄機はブラシではなく、シャワーの水圧で優しく洗うのも生産者の親ごころ。
さて、では、手っ取り早く味わうために電子レンジでチン!うーん、何ともいえずいい香り。アッツアツの芋を半分に割るとホラこんなにおいしそうな色に仕上がっています。「新いもは水分が多いから甘味が少ないかも」といわれていたけど、ぜーんぜん、ホクホクで甘いです。しかも、粘つく甘さではなくすっきり上品な甘さなので、胸焼けもなくたっぷり食べられますよ。
食べ切れない分は新聞紙に包み冷暗所で保存。1~2ヵ月寝かせると甘みがさらにのっておいしさが増すんだって。新いもとはまた違ったおいしさに出会える日を楽しみに待ちたいと思います。
「里むすめ」の収穫は10月末まで続き、産地で貯蔵したものが来年5月まで出荷されます。
詳しくはApron10月号「ふるさと探訪」をご覧ください。