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2022年6月

2022年6月30日 (木)

雷が光って鳴るまで10秒、まだ安全?

気象予報士●檜山靖洋

 夏に夕立は付きものですが、近年は夕立といえるような風情のある降り方ではなく、災害の危険があるような、いわゆるゲリラ豪雨みたいな降り方になることも少なくありません。このような雨は、発達した積乱雲がもたらしますので、雷を伴うことも多くなります。
 子どもの頃、雷が光ってから雷鳴が聞こえるまで数えて、「10秒あるから、まだ遠くて大丈夫」などと言ったことはありませんか? 10秒あれば、3kmほど離れていることになりますが、積乱雲の水平方向への広がりは、数kmから十数kmあり、雷鳴が聞こえるということは、すでに雷雲の下にいると考えられます。次の雷が自分の所に来てもおかしくありません。雷が光ってから鳴るまで何秒あっても、雷の音が聞こえたら、すぐに建物の中や、車、バス、電車の中などに入るようにしましょう。

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気象予報士・防災士
檜山靖洋 ひやまやすひろ
1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。

首・肩・背中の柔軟性アップ ステップ3

健康生活研究所所長●堤 喜久雄

 首・肩・背中の柔軟性アップの最終回です。腰のひねりが加わることで、さらに首・肩・背中の筋肉が伸びて、正しい姿勢を保ちやすくなります。
 筋肉の凝りが日常化すると、全身が緊張状態になり、呼吸も浅く、自律神経も乱れがちに。体は全てつながっているので、首・肩・背中の柔軟性が高まるにつれて全身の巡りも良くなっていきます。自律神経が整っていくと心身のリフレッシュ効果もアップします。
 この一連の体操は座ったままでもできますが、ぜひ立って行ってください。現代人は座りっ放しの時間が増えています。また、農作業で無理な姿勢が続く人にもお勧めです。悪い姿勢はさまざまな不調の入り口。前々回のステップ1から今回のステップ3を毎日の習慣にして、繰り返し行いましょう。


腕を交差させて、首・上半身をひねる

基本の動き

(1)両足を肩幅に開き、背筋を伸ばして立ちます。腕をねじるようにして指を組み、上に伸ばします。体は前に向けたまま、首だけを左右に10回ひねります。

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(2)次は首と腰を一緒に同じ方向にひねります。左右10回行います。息を吐きながらひねり、吸いながら戻します。

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ポイント
勢いをつけてひねると筋を痛めることがあるので、ゆっくりと呼吸に合わせて行います。

ステップアップ
余裕がある人は、この体操をへそから指3本分下にある「丹田(たんでん)」にぐっと力を入れて行いましょう。さらに効果がアップします。