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2012.02.10

切り干し?いえ「ゆでぼし」です!

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 乾燥豆、乾しいたけ、かんぴょう、ゆば、高野豆腐、切り干し大根などの乾物を常備している方はたくさんいらっしゃると思います。今回、取材したのは切り干し大根ならぬ「ゆでぼし大根」。長崎県のなかでも西海地方独特の特産品です。

大根はゆでぼし専用の「大栄大蔵大根」という地方品種を使います。一般的な青首大根の2倍以上の大きさがあり、形は寸胴で、太いものは1本が45㎏にもなるといいます。

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「ゆでぼし」という名前からもわかる通り、生の大根をせん切りにして一度ゆでてから天日干ししているのが特長です。しかも、断崖絶壁の海岸線にやぐらが組まれ、この干し場で北西の季節風に当てて乾燥させます。冬の冷たい潮風で、うま味がギュッと凝縮された「ゆでぼし大根」は、噛めば噛むほど味がでるおいしさ。切り干し大根と同じで、たっぷりの水に
1520分浸して戻してから使います。ゆでてから干しているので、味がしみ込みやすく、煮物やサラダなどいろいろな料理に使える便利な食材です。

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ゆでぼし大根の生産は11月から翌年の2月下旬頃まで続きます。加工場で大根をゆでる湯気が立ち上る風景やホカホカの大根を干し場に干す風景は、ここ西海市の冬の風物詩となっています。

 ふるさとの生活の知恵から生まれた栄養価たっぷりの「ゆでぼし大根」をぜひお試しください。

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