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2013.04.15

丸かじりで味わいたい「雪下にんじん」

Rimg0175   雪下にんじんは山間地の豪雪地帯で生産され、「雪味にんじん」や「雪割にんじん」などとも呼ばれます。新潟県内でも豪雪地として知られる十日町市では、3月末から4月にかけて、雪を取り除きながら収穫が行われます。
 雪下にんじんは、8月上旬にたねまきをし、雪が降るまでに大きく育て、12月から雪の下で越冬させます。3メートルを超す雪が自然の貯蔵庫となり、約4ヵ月間熟成させることによって、甘みやうま味成分であるアミノ酸が増加します。雪の下は温度が一定(0℃)で凍ることなく、適度な水分を含んでうま味が増していきます。


Rimg0179Rimg0185   雪を溶かして除雪した畑から緑の葉はみえませんが、土の中からはしっかり色づいたにんじんが姿を見せます。近くの雪解け水で泥を洗い落すと、ふぅわりとにんじんの香りがし、きれいなオレンジ色が雪の白さに映えます。皮は驚くほど薄くて、みずみずしい。
「子どもが喜んで丸かじりしますよ」という生産者の言葉に納得。やさしい甘さとパリッと心地いい食感はまるで柿などのくだものを食べているようです。独特のにんじん臭さもありません。なるほど、これはぜひ生で食べてもらいたいものです。
 雪が天然の冷蔵庫として畑の周りに残っているうちに収穫し、低温管理されて出荷されます。期間限定4月いっぱいの出荷ですので、お見逃しなく。ジュースに加工されているのでこちらはJAタウンよりお買い求めください。