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2011年6月の記事

2011.06.29

8月号、きゅうり料理を撮影しました!

夏はさっぱりと「きゅうり」で、という人が多いですね。

生のパリパリした食感と水分の多さで、あっさりさっぱりいただけます。

でも、炒めたり揚げたりしてもおいしいんですよ。

加賀野菜の「加賀太きゅうり」は生より、煮たりあんかけにしたりと、熱を通した方がおいしいといわれています。

 では、いつもとちょっと違う「きゅうり料理」にチャレンジしてみましょう。きゅうりは水分が多いので、揚げるときは水分をよくふき取ってからにします。また、食感を残すためにサッと手早く調理するのがコツですよ。

 まず、炒め物の「きゅうりと鶏肉の酢豚風」です。夏にぴったりの甘酢あん、しかも豚肉ではなく鶏肉なのでカロリーも控え目です。きゅうりやにんじん、たけのこなど、大き目に切って食感を楽しみましょう。きゅうりの水分があるので、味付けは気持ち濃いめでもOK。くれぐれも、炒め過ぎないように。鶏から揚げが余った時のアレンジとしてもいいですね。

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 次は「きゅうりの夏ハルマキ」。編集部一同、てっきり"生春巻き"だと思っていた一品。でも、それでは普通すぎますよね。揚げハルマキでRimg1192 した。きゅうりとパイナップル(缶詰)が入るので、水分はよく切ってから揚げましょう。ザーサイときゅうりのシャクシャク感が、夏っぽい仕上がりに。揚げたてをぜひどうぞ。

 最後はちょっと変わった食感が楽しめる「きゅうりのカレーサラダ」。味付けは子どもも大好きなカレーマヨネーズ。カレー風味が食欲を刺激してくれます。わが家の味ならではのポイントが砕いた柿ピーナッツ。カリカリした食感と香ばしさがいいアクセントになります。柿の種は時間がたつとぬれせんべいのような食感になってしまうので、食べる直前に散らしましょう。

Rimg1178  さぁ、今晩のおかずにおかがですか?

(詳しいレシピはApron8月号「わが家の味」をご覧ください)

2011.06.23

雨でも収穫…紀州の「梅」

6月になると、店頭に青々とした梅がたくさん並びます。

「南高梅」といえば、紀州特産の梅のトップブランド。収穫最盛期の和歌山県、JA紀南を訪ねました。

Img_0788_2 Img_0796_2 訪問前、何日も天気予報とにらめっこしましたが、その甲斐もなく当日は朝からどしゃぶりの雨。収穫をしていなかったらどうしようと心配しましたが、「この時期しかないですからね。雨でも毎日収穫していますよ」とのお返事で、いざ出発。そうなんです。梅の季節は梅雨の季節。雨を気にしていたらあっという間に梅の収穫期は終わってしまいます。

生産者の中田善久さんはカッパを着て、袖にも水よけのガードをし、黙々と収穫をしていました。「雨の中の作業も、より多くの方においしいと言っていただけたら、それが何よりです」と梅への愛情たっぷりの中田さん。

Img_0791_2 雨がしたたる枝の合間から、ぷっくりと大きく育った「南高梅」の実が顔をのぞかせています。果肉がたっぷりでやわらかい梅干しに仕上がる紀州自慢の品種です。その他にも小粒の「小梅」、梅酒にぴったりの「古城梅」など5月中旬から時期をずらしながら収穫が続きます。

Img_0830_2 その中に小粒で紅紫色をした「パープルクイーン」というちょっと珍しい品種がありました。梅酒や梅ジュースにすると、きれいなピンク色に仕上がるとのこと。5月下旬から6月上旬に収穫期を迎えます。JA紀南の直売所“紀菜館”で見つけたので購入し、家に帰ってから早速、梅酒を漬けてみました。2日後、少しずつピンク色に…。できあがりが楽しみ!

Img_0852_2 今年の梅の季節もそろそろ終わりです。それぞれの品種の旬は短いので、季節を逃さないように、また来年、5月の半ば頃からチェックしてみてくださいね。

2011.06.17

出雲大社と島根ワイナリー

出雲大社と島根ワイナリーへ寄り道

 Rimg1323_2年間200万人の参拝客でにぎわうという出雲大社。正式名称は「いずもおおやしろ」なんだとか。神在月(神無月)には、全国から八百万の神々が集まり神議が行われるそうです。主祭神は大黒様としておなじみの「大国主命」。近年、パワースポットとしても注目されています

 神社の拝礼は「二拝、二拍手、一拝」が一般的ですが、ここ出雲大社では「二拝、四拍手、一拝」と独特の作法で拝礼します。ちなみに、手を合わすときは、指の節と節をあわせて「節合わせ(不幸せ)」になりませんように、右手を少しずらすとよいそうです。

 また、拝殿にかけられている大注連縄が有名ですが、神楽殿には長さ13メートル、重さ4.5トンという日本最大級の注連縄があります。

Rimg1326  この注連縄に向かって賽銭を投げてささると願いがかなえられるといわれています。

それじゃあ、チャレンジしないわけにはいきませんよね!5円で、いやいや100円で。ちなみに10円は「遠縁(とおえん)」になるので、使わないこと。何度チャレンジしても跳ね返されて、なかなかささらないのを見て「真ん中より端の方を狙うのがコツ」と地元の方からアドバイス。

いやはや、それでも無理でした。願いはそう簡単にかなえてもらえそうにありません…。

 出雲大社から2㎞ほど離れた場所に「島根ワイナリー」があります。県内のぶどうを原料としたRimg1333 ワインの製造工場の見学ができ、試飲即売館では島根ワインの試飲や特産品などのお土産を買うことができます。特産のデラウェアで作ったワインをはじめて試飲。

デラウェアのハウスの中で味わった香りが鼻腔をくすぐります。ワインが苦手な方はフレッシュなぶどうジュースが楽しめます。

バーベキューハウスやビストロなどのレストランもあるので、出雲を訪れた際にはぜひお立ち寄りください。

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2011.06.16

種なしぶどうの元祖「デラウェア」

 6月下旬から出荷最盛期を迎えるという「デラウェア」の産地、島根県出雲市を訪れました。島根県は全国有数のデラウェア産地で、55年の栽培の歴史があります。「島根ぶどう」といえばデラウェア!

 デラウェアは他のぶどうに比べて小粒ですが、甘くてジューシー、種なしのプチプチ食感がたまらなく、食べやすいので子どもにも人気です。

 集荷場では朝6時から農家が選別・箱詰めして出荷したデラウェアを、検査委員が厳しく規格チェック。統一された高品質の「島根ぶどう」として、市場の高い評価を得ています。出荷の箱には、島根県出身のデザイナー・森英恵さんによる蝶がデザインされているのが特徴です。スーパーなどでデラウェアの箱を見たらちょっとチェックしてみてくださいね。

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縁結びの神様として知られる出雲大社がある大社町で、JAいずもぶどう部会の大社支部長をしている森山孝一さんのぶどう園にお邪魔することができました。

 ハウスの中に入ると、ふわぁ~~と体中がぶどう独特のあまーい香りに包まれます。たくさんのデラウェアが甘い香りを放ちながら収穫の時を待っています。

デラウェアは種がなくて食べやすいのが魅力。でも「種なし」という品種はないんです。「“ジベレリRimg1300 ン”という植物ホルモンの一種を利用することで種なしにするんです」と森山さん。このジベレリン処理は結実してから収穫するまでに、1房に2回施します。ハウスの中には何千、いや何万房もあるぶどう。気が遠くなるような作業です。

種なしぶどうの元祖として知られる「デラウェア」。半世紀以上愛され続けているのは、生産者のみなさんの並々ならぬ努力のたまものといえますね。

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2011.06.08

福島県に「きゅうり」の取材に行きました

 福島県は夏秋きゅうりの生産量が全国一です。今回訪れたJA伊達みらいは、県内でも須賀川市に次ぐ出荷量を誇ります。

紹介していただいた佐藤清和さんは、脱サラして農業の道へ入って9年目という生産者です。「サラリーマン時代は仕事にやりがいが感じられなかったけど、農業は手応えをビシビシと感じる」と佐藤さん。奥さんの久美子さんは「まさか農家になるなんて思ってもみませんでした。野菜作りなんて何にもしたことがなくて、最初は農具の使い方もわからなかったほどでした」と笑います。「毎日が勉強の連続だけど、手をかけたらかけたRimg1221_3 分、きゅうりはちゃんと返してくれます。それがうれしいし、やりがいに通じますね」と佐藤さん。

 出荷最盛期には朝4時から収穫して、作業場で選別・箱詰め。夕方からまた日が暮れるまで収穫して、選別・箱詰めと、作業に追われる毎日が続きます。

 太さや長さなどで厳しく選別されるので、どうしても下位等級のきゅうりが出てしまいます。太過ぎたり、曲がったり、短かったり…でも、そんなきゅうりは「わんぱくきゅうり」として袋詰め出Rimg1223_3 荷できるので、ムダがありません。

 取材で佐藤さんのお宅にお邪魔した時、きゅうりの味噌あえをごちそうになりました。23㎜に薄く輪切りしたきゅうりをさっと塩でもみ、味噌であえただけだとか。さっぱりとしたきゅうりに味噌がよく合います。う~ん、ごはんのおかずにもいいし、ビールの肴にもぴったりです!簡単なのでぜひ、作ってみてください。

 きゅうりは95%が水分でカラダを冷やす効果があり、夏バテ予防に有効です。JA全農福島では2006年の夏から「暑い夏にはキュウリビズ」と、きゅうりの消費拡大をPRしています。今年の夏 は特にこの「キュウリビズ」で暑さを乗り切りましょう!

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