2017年2月28日 (火)

初めての里山歩き

よこはま里山研究所NORA●吉武美保子・石田周一

 里山と関わることの素晴らしさをご紹介したいと思います。
 家族4人で初めて歩いた里山の散歩道には、ワクワクがいっぱいありました。
 畑の土の色、野菜の緑や黄。芽吹き始めた雑木林は煙ったような薄緑。そして、山桜の薄いピンク。全てが生き生きとしているのです。
 ここに越してきて良かったなと実感しました。都心部から郊外に来たのですが、電車では30分ほどの距離です。ゆったりしていて、便利なお店なども多い街です。その住宅地のすぐ近くに予想以上の豊かな自然があって、驚きました。
 深呼吸すると、それだけでごちそうのように気持ちいい柔らかな空気。畑の黄を指さし「きれいだね、菜の花だよ」と子どもに語り掛けると、後ろから「ありゃ、小松菜だぁ」という声が……。びっくりして振り返ると、くわを抱えたおじさんが笑っていたから、またびっくりです。「そんで、あっちの薄い黄色は水菜。片付けが間に合わないと花が咲いちまうんだよ」と。スーパーでしか見たことなかった野菜が、目の前にあって、ちょっとした衝撃でした。見とれていると、おじさんがそんな花たちを束にして持って来てくれ、「食えないけど、飾れるだろ」。そこには、なんとテントウムシの赤。キラキラ輝いて見えました。息子の手に載せると、小さな命に息子は息を凝らしていました。やがて指先から飛び立つと、姉も一緒に歓声を上げました。
 雑木林からウグイスの気持ち良さそうな歌声が聞こえました。みんなで姿を探したのですが、見つかりませんでした。家に帰り図鑑で確かめました。「スズメ目ってあるよ。スズメの仲間なのかなぁ?」「次の散歩では姿を見たいね」と話しました。そういえば、前の街では灰色のハトくらいしか見掛けませんでした。里山にはいろんな楽しみがあるのです。

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よこはま里山研究所NORA…http://nora-yokohama.org/

地域を豊かに~歩いて楽しめる町2

ノンフィクション作家●島村菜津

 日本を旅すると、つくづく、美しい景観に恵まれたぜいたくな島だなあと実感します。高度経済成長期のスクラップ・アンド・ビルドの時代には、この国では、景観を創るといった視点は、とかく忘れ去られがちでした。ところが、近頃、海外の旅行者が増えたこともあり、観光立国ニッポンという言葉もささやかれるようになりました。そして、ようやく景観を保護し、整えていくことは、地方の活性化に欠かせない要素である、という意識が芽生えてきました。
 そんなことを考えていると、いつも思い出すのが、あるイタリア人のつぶやきです。ジャコモ・モヨーリさんといって、かつてスローフード協会(1986年、世界最大手のハンバーガーチェーン店のローマへの進出を機に生まれた食の多様性を守るボランティア団体。後に北イタリアのブラを国際本部としNPO化)の副会長だった人です。
 そのジャコモさんが、あるとき、熊本県の水俣市に招かれ、2泊3日で、湯の鶴温泉や農家民宿に泊まりました。山村やリアス式海岸の景色をのんびり楽しんでもらうことで、有機水銀公害の地として世界的に知られたこの町が、今では有数のオーガニックの緑茶農家やミカン農家も抱え、ごみのリサイクルも徹底した環境都市として奮闘する姿を、ただ知ってもらおうという企画でした。
 山間地の頭石(かぐめいし)という美しい古民家が点在する集落で、しっとりと朝霧をまとった杉山の光景をしばらく眺めていたジャコモさんは、「日本の山は美しいねえ」と漏らしました。日本人の私は、戦後、杉ばかり植林した山の荒れようが気になりますが、地中海地方で育った人には、東山魁夷の絵画ではないですが、純粋に美しいと映ったようです。
 ところが、それから猛然とけちをつけ始めたのです。「せっかく、これほど美しい石積みの文化がありながら、農家の塀を味気ないコンクリートにするのか」「どうして、きれいに手入れした植木の並ぶ庭の一角をトタンで台なしにする」「なぜ緑の山の絶景を、金属のガードレールで壊す。生え放題の竹で強度の高い物を作れないのか」という具合です。その検閲官のような様子を眺めながら、「なるほど、欧州人は、こんなふうにして地元の景観を整えているのだな」と合点しました。国の予算や法律はもちろん大切ですが、まずは個々の意識。しかし、忘れられないのは、その後のつぶやきでした。
 「こんなに美しい景色がありながら、ここにベンチの一つもないなんて。日本人は都会人に限らず、田舎の人も忙しくて、ゆっくり地元の美しさをめでるゆとりがないのかな」
 内心、ぎくりとしました。世界遺産の絶景や苦労して登った山頂で、ゆっくり景色を眺めても、自分が普段、暮らす地元の美しさは、意識の外に置いていたような気がして。
 まずは、地元の知られざる絶景を探してみてはどうでしょう。そして、そこに眺める場所がないな、と感じたら、ベンチを置くも良し、お茶屋を造るも良し、そうやって、地元をじっくりめでる場を増やしてみてはいかがでしょう。

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熊本県水俣市薄原地区の緩やかな棚田と山の風景(写真上)

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頭石地区の古い蔵を利用した農家民宿。烏骨鶏の卵掛けご飯に始まり、自家製づくしの朝食は最高(写真下)


島村 菜津(しまむら なつ) ノンフィクション作家。1963年生まれ。東京芸術大学美術学部イタリア美術史卒。イタリアでの留学経験をもとに『スローフードな人生』(新潮社)を上梓、日本にスローフードの考えを紹介する。『スローな未来へ』(小学館)『そろそろスローフード』(大月書店)『スローシティー』(光文社)など著書多数。

2017年1月31日 (火)

春一番

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 春一番は、季節が冬から春に変わるころに初めて吹く暖かい南寄りの強い風のことです。春一番の条件は、立春から春分までの間に、日本海で低気圧が発達し、風速8m以上の南寄りの風が吹き、気温が上がる現象です。この春一番は、九州から関東、北陸の各地方で発表されます。この時期に春一番という季節感が合わない東北や北海道、沖縄では発表していません。
 春一番は春の到来を告げるものですが、もともとは長崎県の漁師が春の強い風により被害を受け、その春の風を春一番と呼んで、恐れたということです。
 この時期、冬の寒気が残る中、時折春の暖かい空気が流れ込みます。すると、寒気と暖気がぶつかり合い、低気圧が発達し風が強く吹きます。時には猛烈に低気圧が発達し、暴風が吹き荒れることもあります。これから春は風が強い日が多い季節です。

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腰痛とストレッチ

佐久総合病院名誉院長●松島松翠

 同じ姿勢を取り続けたり、運動不足で筋肉を動かさずにいると、「腰痛」「肩凝り」「疲労」「頭痛」などが生じます。こうした痛みを予防したり、凝りをほぐすためには、筋肉や関節を伸ばすストレッチが有効です。
 ストレッチとは「伸ばす」という意味ですが、筋肉や関節に強い痛みがある場合、最近手術を受けたとか、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害を起こしたことがある場合には、まず主治医に相談してください。
 腰痛の場合、どんなストレッチ体操が良いかというと、一つは股関節や腰、背中を伸ばすストレッチで、「足裏で合掌ストレッチ」というのがあります。
 これは、床に座って膝を曲げ、体の前で足の裏を合わせるようにし、両手で足先を持ちます。背筋を伸ばしたまま、右膝の方にゆっくりと前屈し、10秒間静止してから元に戻ります。同様に左側でも行います。膝や関節が痛い場合には無理に行いません。
 もう一つ、腸腰筋や太ももの裏側の筋肉を伸ばす「膝抱えストレッチ」というのがあります。
 あおむけになり、左の膝頭を両手でゆっくりと胸に引き寄せます。10秒間静止してから、ゆっくりと元に戻します。右脚でも同様に行います。
 腰痛のある人には、腰の骨と太ももの骨をつなぐ「腸腰筋」が常に緊張状態にあり、背骨の腰の部分が反り過ぎている人がいます。ストレッチで腸腰筋をほぐすと、背骨の反りがやわらぎ、腰痛の改善に効果があります。
 分からない点は、整形外科を受診し、専門医から指導を受けてください。

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地域を豊かに~歩いて楽しめる町

ノンフィクション作家●島村菜津

 車社会は、私たちの暮らしに計り知れないダイナミズムをもたらしました。私は、こんな仕事をしているのに免許を持っていません。従って、自分の本の取材をする際には、長距離バスや電車が頼りですが、雑誌などの取材の場合には、車をチャーターして効率良く回ることができます。興味のある農家民宿や山中のおいしい食堂に行こうと思えば、車がなければ無理です。日本でも、地方の小さな山村や農家民宿が今後、もっと潤っていくには、車というツールは必要不可欠です。
 しかし、昨今の高齢者の運転ミスによる悲劇的な事故の多さを考えると、現代社会は、車というツールとの付き合い方をもう一度、考え直し、子どもやお年寄りが安全に暮らせる空間をつくり直していく時代が来ているようです。日本でも、車がなければ日用品も買えないような町や村ばかりになり、運転できないお年寄りは買い物難民になる。そんな町や村の形を見直し、車や公共交通手段との良い関係を模索することが急務です。
 そんな中、イタリアのフィレンツェとローマをつなぐ鉄道のちょうど真ん中に位置するウンブリア州の古都オルヴィエートの駐車場がヨーロッパでも注目されています。
 オルヴィエートは、断崖絶壁の台地の上に立つ街です。その天然の要塞(ようさい)のような自然条件のせいか、古代ローマ帝国に滅ぼされるまでは、先住民エトルスク人の聖地だったといわれています。住宅地などを周辺に広げるわけにもいかない街に、車があふれれば、当然、幼い子どもたちにはぜんそくが増え、ルネサンスのころから変わらない狭い道では、観光客も壁に身を寄せて車をやり過ごさなければならないわけです。
 そこで、この街では、あえて地下に約600台もの車が収容できる駐車場を造ったのです。幸いこの街はもともと無数の地下通路や洞窟だらけだったので、駐車場と通路の中には、古代のそれをそのまま再利用したものもあります。
 商店やホテルを営む住民の車は、どうしても地上を走るので、ヴェネチアのような静寂とまではいきませんが、住民でない者は、まず車を地下駐車場に停めて、街はゆっくりと歩いて楽しんでもらおうというわけです。こうして狭い道は、空気も騒音もかなり抑えることができ、そうすることで、地元の子どもやお年寄りもこれまで通り散歩を楽しめます。
 そして、地下に車を隠してしまうことで、守られたものがもう一つあります。自治体は、駐車場が完成した後、何年もかけて城壁の周りの遊歩道を整備し直しました。早朝や夕刻、この道を歩くと、街を取り巻くなだらかな丘の眺めが楽しめます。緑の丘に、所々に古い修道院や農家、イトスギやオリーブ畑が点在しています。ここには、1985年から5回ほど足を運んでいますが、新しい住宅が並ぶ一角ができただけで、その風景は、ほとんど変わっていません。当初は、丘を切り開いて平らなコンクリートの駐車場にする計画もあったそうですが、それだけは阻止したかったんだよ、と誇らしげに役場の人が教えてくれました。

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地下駐車場は、これといったデザイン性もない、ただの四角な空間だが、そこまでの地下道は、ちょっとスリリングで楽しい

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城壁に沿って続く遊歩道と、周囲の丘の眺め。オルヴィエートには長いこと通っているが、この風景を30年以上も維持しているのは立派


島村 菜津(しまむら なつ) ノンフィクション作家。1963年生まれ。東京芸術大学美術学部イタリア美術史卒。イタリアでの留学経験をもとに『スローフードな人生』(新潮社)を上梓、日本にスローフードの考えを紹介する。『スローな未来へ』(小学館)『そろそろスローフード』(大月書店)『スローシティー』(光文社)など著書多数。


2016年12月27日 (火)

スノーアップル

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 冬の日本海側は、世界の中でも雪の量が多い地域です。冬の間、農作業ができない地域もあります。でも、雪がたくさん積もっていることを逆手に取った農産物もあります。
 リンゴの生産が盛んな長野県の菅平では、11月から4月にかけて雪が降りやすく、1m以上の雪が積もることもあります。その菅平では、秋に収穫したリンゴを雪の中で保存し、春に販売するものがあります。その名もスノーアップルです。雪の中は温度が0度から1度くらい、湿度は90%に保たれます。温度0度くらいでもリンゴは凍ることはありません。冷蔵庫に保存するよりも、みずみずしさが保たれ、甘味も濃くなるということです。
 「雪下にんじん」など、雪の下で甘味を増す農作物は他にもあります。電気も使わず、エコな保存方法で、春にもおいしい果物や野菜が食べられたらいいですね。

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混植~手軽にできる有機ベランダ栽培

明治大学特任教授●佐倉朗夫

 ベランダ栽培では一つのコンテナに1種類の野菜を栽培することが多いのですが、自然界では、1種類の植物だけで生育していることはまれです。本来はいろいろな植物が混ざり合って存在し、互いが生存できる安定した生態系を作り出しています(食ったり食われたり、栄養分を与えたりもらったり、あまたの競争、寄生、共生の中でバランスが取れている)。それに対してコンテナ栽培は多様性が著しく低いため、バランスが崩れやすく不安定な系になります。そこで、同じコンテナに異なる作物を同時に作付ける(混植)と、土壌微生物も多様になり、天敵も増え、病害虫が抑えられて安定性が増します。
 限られた狭い空間なので、栄養分や日照の競合がなるべく起こらない組み合わせが大切です。草丈の高低、吸収する養分の多少、養分の好み、発生する病害虫の種類などを考慮します。さらに天敵を増やす作物(オクラや麦など)、植物や微生物が特殊な物質を放出し周辺の生物に影響を与える現象(アレロパシー)などの利用も有効です。
 トマトとニラ、キュウリと長ネギの混植では、それぞれの根が絡むように近くに植えると、トマト(萎凋病)、キュウリ(つる割病)の土壌病害を防ぐ効果があります。この他にも、葉ネギがホウレンソウの萎凋病、長ネギがイチゴの萎黄病を抑制することも知られています。さらに、根粒菌が根に共生するマメ科の野菜との混植は、窒素が供給されて生育を助けてくれます。例えば、トマト、ナスにはラッカセイ、ニンジンにはエダマメなどがよく利用されます。
 混植では相性の悪い組み合わせもあります。「ダイコンとレタスとイチゴはニラと駄目」、「トマトとナスはジャガイモやトウモロコシと駄目」、「キュウリとスイカはインゲンマメと駄目」と覚えておきましょう。


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乳がんの早期発見と治療

佐久総合病院名誉院長●松島松翠

 乳がんは、肺がんや食道がんなど他のがんに比べると進行が比較的遅い場合が多く、早期のうちに発見できれば治る可能性が高いがんです。そのため診察や検査をきちんと受けることが、まずは大切です。
 医師にかかるとまず第1に「視触診」が行われます。これは、しこりの有無、しこりがあれば、その位置、大きさ、数などを調べます。また脇の下のリンパ節が腫れていないか、乳頭からの分泌物がないかどうかを調べます。
 第2は「マンモグラフィー」という検査です。乳房のX線検査です。乳房を上下、左右から挟んで平らにし、エックス線撮影を行います。がんは白く写ります。ただし、乳腺も白く写るため、乳腺の豊富な若い女性の乳房では、がんが正常な乳腺に隠れて見えないこともあります。
 第3は、超音波を利用した「画像検査」です。乳腺は白く、がんは黒く映し出されます。若い女性では放射線の被ばくを受けないので、適した検査といえるでしょう。
 第2、第3の方法は、集団検診でもよく使われている方法ですが、さらにがんの広がりや転移などの有無を調べるために、CTやMRIなどの検査も行われます。
 治療としては、第1には「手術療法」があります。それにも部分的に切除する「乳房温存術」と、乳房を全て切除する「乳房切除術」とがあります。それぞれの病状と患者さんの希望によって異なります。
 その他、乳がんの術後の薬物療法として、ホルモン療法、分子標的療法、化学療法の三つがあります。乳がん再発予防が目的ですが、最近出た新しい薬もありますので、医師とよく相談してから、使ってください。


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2016年11月30日 (水)

大根役者と言わないで

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 ダイコンが旬を迎える季節です。ダイコンといえば、野菜の代表選手の一つでもあります。冬の間の重要な栄養源にもなります。
 冬の天気といえば、太平洋側では空気が乾燥した晴れの日が多くなります。この天気をもたらすのが、等圧線が縦に並ぶ、冬型の気圧配置です。シベリアの寒気が冷たい高気圧を作り、大陸に停滞します。この高気圧から冷たい風が吹き出すため、日本列島は寒くなります。日本海側は、日本海から湿った空気が供給され雪が降りますが、太平洋側には雪を降らせた後の乾いた寒風が吹き、晴れる日が多くなります。
 この乾いた寒風にさらされ、冬の日差しに当てられ、乾燥させて作るのが干し大根です。この干し大根で作ったたくあんを常備しておくと便利でおいしいですよね。冬のダイコンは「大根役者」ではなく、立派な千両役者です。


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乾燥肌の原因と対策

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佐久総合病院名誉院長●松島松翠

 皮膚の水分や油分が蒸発してカサカサになっている状態を乾燥肌と呼んでいます。乾燥肌になると、皮膚が持っているバリア機能(体を保護している防御機能)が失われてきます。
 その結果、外界の刺激に極端に弱くなります。健康な肌のときにはあまり気にならなかった刺激(気温の変化、乾燥、ダニ、ハウスダスト、雑菌など)に過敏に反応してしまい、痛みやかゆみを伴うことになります。また一度できた炎症が治りにくくなり、ニキビが起こりやすくなります。
 乾燥肌の原因となりやすい生活習慣をいくつか挙げてみましょう。
 まず第1にはエアコンの使い過ぎです。エアコンをずっと使っていると、肌の乾燥はもちろん、皮膚の脂肪も減少し、乾燥肌になります。特にエアコンの風に直接当たるのが続くのは、良くありません。
 第2は、入浴時の洗い過ぎです。特にナイロンタオルなどで、ゴシゴシ洗ってしまうと、皮膚が強い刺激を受け、バリア機能が破壊されてしまいます。たっぷりの泡で、肌にタオルなどが当たり過ぎないよう洗うのがコツといえるでしょう。
 第3は、ストレス・生活習慣の乱れです。ストレスをためてしまうと、体の調子が悪くなったり、食生活が乱れたりして、栄養が偏り、睡眠不足になります。すると肌にも影響が出て乾燥肌になりやすいのです。ビタミンAの多い動物性食品や緑黄色野菜を多く取ること、そしてインスタント食品や刺激物、冷えたものはできるだけ避けることが大事です。
 もし乾燥がひどい場合には、薬局で保湿クリームを買って毎晩塗っておくのが良いでしょう。