2012.04.05

新たまねぎ「たま坊」

  旬の食材同士を組み合わせる「出会いもの」は、1年のうちで限られた期間しか味わえない贅沢な味です。代表的なのが「筍とワカメ」の若竹煮、「大根とブリ」のブリ大根、すだちに秋刀魚の組み合わせなどです。

春は新ものがたくさん出そろいます。今回取材したのは「新たまねぎ」。茶色い皮の乾燥した黄たまねぎは一年中食べられますが、水分が多くて柔らかく、独特の辛みが少ない「新たまねぎ」はこの時期ならではのもの。愛知県のJAあいち知多では新たまねぎを「たま坊」というブランド名をつけて4月まで出荷しています。

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知多半島のつけ根部分にあたる東海市は新たまねぎの産地として有名です。取材に訪れた時は、ちょうど「あいち白」という愛知伝統野菜に指定されている品種の収穫を行っていました。明日から天気が崩れるというので、急ピッチで作業が進みます。

たまねぎは1本ずつ手で引き抜いた後、茎を切り取って畑に広げ、丸2日間天日乾燥します。その後、専用の機械で土や外皮などの汚れを落とし、選別・箱詰めしていきます。

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 白いたまねぎがみずみずしくて、見るからに柔らかそうです。生のままサラダにするのがおすすめですが、電子レンジで丸ごとチンすると、トロ~リとした食感と甘みが際立ちます。

まずは、オニオンスライスに鰹節をたっぷりかけていただきます。次は、旬の桜えびとかき揚げに、いやいや春キャベツとキッシュに等々、出会いものを考えるのも贅沢なひとときです。

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期間限定の「たま坊」をお見逃しなく!

2012.03.28

5月号「絶品、ひき肉料理」の撮影をしました!

使い勝手がよく家計にもやさしい「ひき肉」は、まとめ買いでストックしておくことも多い食材ですね。主菜として、副菜として、お弁当のおかずとして大活躍してくれるレシピがたくさん集まりました。そんな中から3品を選んで撮影しました。

最初は「ちくわのひき肉詰め揚げ」です。ちくわの磯部揚げはみんな大好きな一品。これにひと手間かけてちくわの穴の中にひき肉を詰めて揚げました。ボリューム感も出て、メインのおかずとしても十分楽しめます。ビールのつまみやお弁当のおかずとしてもぴったり。ちくわにひき肉を詰めるのが面倒なら、半分に切ってひき肉をのせても。中の肉に火が通るまで低温でゆっくり揚げましょう。

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  次は「だいこん餃子」です。餃子の皮をだいこんで代用。具は鶏ひき肉を利用しているので、さっぱりとしていくらでも食べられます。だいこんはスライサーを使って薄切りにして、2枚でひき肉をサンドして焼いてもいいし、1枚を半分に折って半月にしたひと口サイズもいいですね。餃子の具があまったとき、試しに皮をだいこんにしてみてはいかがでしょう?

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 最後は「里いも肉だんごの甘酢あんかけ」です。里いもをすりおろしてひき肉と混ぜ合わせた肉だんごです。食感が柔らかくて、ホワホワ。スルッと食べられ、子どもからお年寄りまで喜ばれる一品です。甘酢あんの具は冷蔵庫の残り物でいろいろアレンジしてくださいね。

 詳しいレシピはApron5月号をご覧ください。

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2012.03.05

定番の青豆料理を撮影しました!

 Apron4月号の「わが家の味」は青豆料理です。春から初夏にかけて、グリーンピースやそら豆などの青豆が食卓を賑わせてくれます。定番のグリーンピースごはんはもちろん、読者のみなさまからたくさんの青豆レシピが集まりました。その中から次の3品を撮影しました。

まず、「グリーンピースと生姜の米粉かき揚げ」です。桜えびも入って、青と赤の彩もきれい。グリーンピースの甘さが引き立ち、生姜のすっきりした辛さ、桜えびの香ばしさがベストマッチです。

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次は「青豆と豚肉のヨーグルトソースあえ」です。青豆はスナップエンドウとグリーンピース。ゆでた豚肉と玉ねぎのみじん切りを加えて、さわやかなヨーグルトソースであえました。ソースには粒マスタードを加えているので、味にしまりがでています。豚肉もたっぷりでボリュームのある一品です。

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 最後は「そら豆饅頭」です。一見、和菓子風ですが、白い皮は豆腐とはんぺんで作ってあります。中のそら豆あんは砂糖が入って甘いのがミソ。生姜じょう油で食べるようにとレシピにありましたが、つけなくても十分食べられます。

おかず?おやつ?という不思議な料理です。蒸したてのアツアツより、少し時間が経った方が味が落ち着いておいしいですよ。

Rimg0403_2詳しいレシピはApron4月号をご覧ください。

2012.03.01

新品種「甘平」の登場です!

  愛媛で栽培されている中晩柑類の中でも、新ブランドとして注目されている「甘平」(かんぺい)を取材してきました。みかけは伊予柑を扁平にしたような形、大玉なのにみかんのように簡単に皮がむけます。そして食べてビックリ!シャキッとした歯触りでプチプチとした果肉がはじけます。甘味も濃厚で糖度が1213度もあるのに、クエン酸は1%しかありません。酸味が苦手な男性にもきっと喜んで食べてもらえますよ。

Rimg0440 こんなにおいしい果実だからどんどん生産すればいいのに、と思いますが、品種の特徴である「皮の薄さ」が栽培を難しくしているそうです。

JA愛媛たいき管内の甘平生産者のハウスにお邪魔すると、何やら黒い物体が枝にぶら下がっています。「これは〝サンテ〟といって、色あせ防止や実の保護、防寒対策などのために一個ずつかぶせています」とのこと。黒いストッキングのような布に守られ、甘平は樹上でじっくりゆっくり完熟していきます。

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 甘平は1月末から3月上旬までの期間限定出荷です。まだまだ市場への出回りが少なく貴重な果実です。一度食べたら忘れられない味を、ぜひこの機会にお試しください。

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「愛」がいっぱい!愛媛の柑橘

 オレンジは“愛のシンボル”って、知っていましたか?

欧米では男性がオレンジの実を持ってプロポーズするのだとか。

食べてうれしい、贈ってよろこばれる柑橘は私たちに「愛」を届けてくれるたべものですね。

JA全農えひめでは、柑橘の旬の期間である2011113日から2012414日までを「愛のオレンジロード」として、旬の柑橘を贈りあって大切な人との絆を深めようというキャンペーンを行っています。

バレンタインデーは過ぎましたが、3月のホワイトデー、そして414日は「オレンジデー」です。季節に合わせて、おいしい柑橘を楽しんでみませんか?

お申込みはJAタウンからどうぞ。

http://www.ja-town.com

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2012.02.10

切り干し?いえ「ゆでぼし」です!

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 乾燥豆、乾しいたけ、かんぴょう、ゆば、高野豆腐、切り干し大根などの乾物を常備している方はたくさんいらっしゃると思います。今回、取材したのは切り干し大根ならぬ「ゆでぼし大根」。長崎県のなかでも西海地方独特の特産品です。

大根はゆでぼし専用の「大栄大蔵大根」という地方品種を使います。一般的な青首大根の2倍以上の大きさがあり、形は寸胴で、太いものは1本が45㎏にもなるといいます。

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「ゆでぼし」という名前からもわかる通り、生の大根をせん切りにして一度ゆでてから天日干ししているのが特長です。しかも、断崖絶壁の海岸線にやぐらが組まれ、この干し場で北西の季節風に当てて乾燥させます。冬の冷たい潮風で、うま味がギュッと凝縮された「ゆでぼし大根」は、噛めば噛むほど味がでるおいしさ。切り干し大根と同じで、たっぷりの水に
1520分浸して戻してから使います。ゆでてから干しているので、味がしみ込みやすく、煮物やサラダなどいろいろな料理に使える便利な食材です。

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ゆでぼし大根の生産は11月から翌年の2月下旬頃まで続きます。加工場で大根をゆでる湯気が立ち上る風景やホカホカの大根を干し場に干す風景は、ここ西海市の冬の風物詩となっています。

 ふるさとの生活の知恵から生まれた栄養価たっぷりの「ゆでぼし大根」をぜひお試しください。

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お弁当のおかずを撮影しました!

  Apron3月号のわが家の味は「簡単・手軽なお弁当のおかず」です。忙しい朝のお弁当作りはスピードが勝負。ちょっとしたアイデアでいつものおかずも大変身です。みなさんからのアイデアを詰めたお弁当を紹介します。

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  まず、ごはんは「焼き油揚げのしょうが風味」のせです。しょうがをみじん切りにしてしょう油につけ、漬け汁を作ります。油揚げを焦げ目がつく程度に焼いて、ごはんが熱いうちにのせ、上からこの漬け汁をかけて出来上がり。油揚げの替わりに焼き海苔を散らしたものに漬け汁をかけてもOK。もちろん、そのまま熱々のごはんにかけてもおいしいですよ。

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おかずは右手前が「こく旨!高菜ポテト」です。じゃがいもを食べやすい大きさに切って電子レンジにかけて軟らかくし、薄切りのたまねぎ、高菜と炒めて、麺つゆ、マヨネーズで味付け。高菜の味の濃さで加減してください。マヨネーズがコクをだして、冷めてもおいしい一品になります。

真ん中のロールが「牛肉のクルクル巻き」。冷蔵庫にある残りものを薄切り肉でクルクルっと巻いて、フライパンで焼き付けます。味付けは焼肉のタレなどでOK。ポテトの細切り、きんぴらごぼう、にんじんとさやいんげん、の3種類です。

左端が「もやしのナポリタンスパ風」です。パスタをもやしに替えて、たまねぎ、ピーマン、ハムとフライパンで炒め、トマトケチャップなどで味付けします。仕上げに粉チーズをかければ、もやしのナポリタンスパ風の完成です。

Rimg0306  デザートにイチゴを加えて、栄養満点のお弁当の出来上がりです。
 調理時間は10~15分です。新しいメニューに加えてみてはいかがでしょうか。

詳しいレシピはApron3月号をご覧ください。

2011.12.26

レモンの島へ

 今回訪れたのは、瀬戸内海のほぼ中央にある大崎下島(広島県呉市)です。

日本で最初にレモンの栽培を始めた島で、113年の歴史があります。

瀬戸内海の温暖な気候が寒さや雨、風に弱いレモン栽培に適しているため、JA広島ゆたか管内の大崎下島、大崎上島、豊島の3島でレモンの生産面積日本一となっています。

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 太陽と海からの光をいっぱいに浴びて育った島のレモンは、香りが強くてまろやかで優しい酸味が魅力です。

 国産レモンは緑色のグリーンレモンの出荷が10月から始まり、その後、徐々に黄色く色づき完熟したイエローレモンの出荷が5月まで続きます。レモンは傷がつきやすいため、選果場ではひとつひとつ手作業で選別します。

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専用肥料で徹底した土づくりを行い、果汁たっぷりで高品質なレモン栽培を行っているので、安心して皮ごとお使いください。

 ビタミンCやクエン酸が豊富です。さむ~い日はホットレモンで温まって風邪予防しましょう!!

2011.12.20

プレゼントのカレンダーは・・・

エプロン12月号では、“日本の米カレンダー”をプレゼントしました。

当選された方には、今週中を目安にお手元にお届けの予定です。

このカレンダーについて、「どんなカレンダーなの?」とのお問い合わせを多数いただきましたので、こちらでご紹介します。

このカレンダーは、富山和子さんが、今から20年前、稲作文化を根底から揺るがす米の市場開放が迫る中、「どうしても日本の農業を守りたい」という一念から作り始めたものです。

何千枚もの写真の中から1年分12枚の風景を選び、その写真に詩を添えています。

  表紙

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取り合わせがおもしろいコロッケです!

Apron2月号のわが家の味は「人気のアイデアコロッケ」です。

じゃがいもほっくりのコロッケは定番中の定番ですが、みなさんからいろんなアイデアコロッケが寄せられました。

今回撮影して紹介するのは次の3品です。

 

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まず「小松菜とチーズのコロッケ」。

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次は「かぼちゃサラダ風コロッケ」です。

かぼちゃをゆでて裏ごしし、らっきょうのみじん切りを加え、マヨネーズで味付け。

らっきょうのシャキシャキ感がポイントのコロッケです。

アツアツのコロッケを割るとらっきょうの香りがふわぁ~と広がります。

水分の多いかぼちゃだと、丸くうまくまとまらないので、栗かぼちゃのようなポクポク系を使ってください。

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最後は「茶巾コロッケ」です。

にんじんと乾しいたけはせん切り、すりおろしたれんこんと水切りした豆腐を加えて混ぜ、ラップにのせて小さく茶巾絞りにしたものを作ります。これを電子レンジにかけて具に火を通し、衣をつけて揚げてコロッケにします。

上品な味の和風コロッケです。

揚げる前の電子レンジにかけた状態で、酢じょう油などで食べてもおいしいです。一度にふたつの味が楽しめますよ。

詳しいレシピはApron2月号をご覧ください。

ゆでたじゃがいもにゆでてみじん切りにした小松菜を加え、ピザ用チーズを混ぜてコロッケに。

鮮やかな緑色と白いじゃがいものコントラストがきれいな一品。

チーズがしっかりコクをだしています。

小松菜の代わりにチンゲン菜やほうれん草などの葉物でも楽しめます。